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ハンターハンター最新話の400話「秘匿」のネタバレあり解説&考察です。
アルパカ
前回のH×Hの考察記事はこちら↓
381話 382話 383話 384話 385話 386話 387話 388話 389話 390話 391話 392話 393話 394話 395話 396話 397話 398話 399話 400話
目次
ハンターハンター400話「秘匿」のキャラクターまとめ
HUNTER×HUNTER 最新話400話「秘匿」の主要キャラクター(登場人物)の確認です。
今回、変化・判明した部分は、赤字で書いています。
ノブナガ・フィンクス・フェイタン(幻影旅団)
幻影旅団は第2層のエイ=イ一家のアジトに向かう前に、フランクリンと合流予定です。
ノブナガ=ハザマ
フィンクス
フェイタン
第6王子タイソン・イズナビ
1006号室のタイソン王子は、イズナビに「教典をナスビ=ホイコーロ王に渡す」ように提案されました。
タイソン
イズナビ
第6王妃セイコ・第10王子カチョウ・第11王子フウゲツ
カチョウとフウゲツの母親セイコは、娘の死に悲しんでいませんでした。
霊獣として復活したカチョウは、ボロボロのフウゲツを王にするべく動きます。
セイコ
カチョウ
フウゲツ
センリツ・カイザル・シュタイナー
センリツは王子から呼び出しがあり、危機的状況。
カイザルはセンリツに愛の告白をしたり、国際渡航許可庁のシュタイナーに依頼をしていました。
センリツ
カイザル
シュタイナー
第3王子チョウライ・第4王子私設兵隊長ヴァンタイン
センリツに会いに来た二人の王子関係者。
チョウライ
ヴァンタイン
クラピカ・ロンギ・第5王子ツベッパ
クラピカ陣営は1ページだけですが大きな動きがありました(後述します)
クラピカ
ロンギ
ツベッパ
ハンターハンター400話「秘匿」あらすじ&内容を解説(ネタバレ)
ハンターハンター400話(最新話)「秘匿」のあらすじを簡単に解説します。
今回は主に4つの話が同時並行で進んでいきました
- 幻影旅団(ノブナガ・フィンクス・フェイタン)は、エイ=イ一家のアジトが2層にあると突き止める。突入前にフランクリンを呼びに5層に向かう
- 1006号室のタイソンは、警護のイズナビから「タイソン教典をナスビ王に読ませる」ように提案される
- センリツは霊獣として復活したカチョウと、衰弱したフウゲツのために動く。司法局のカイザルがセンリツに協力を申し出るが、センリツは完全には信じていない。第3王子、第4王子陣営が面会に来る
- 念講習中のクラピカに、ロンギが「念能力者」だとカミングアウト。第5王子ツベッパとクラピカの協力関係が結ばれる
特に重要なのは「センリツが考えるフウゲツを衰弱させた首謀者」と、「ロンギのカミングアウトで判明した暗殺者(11人いるの能力者)」ですね。
この後詳しく解説します。
ハンターハンター400「秘匿」の考察(ネタバレ)
ハンターハンター400「秘匿」をネタバレ全開で考察していきます!
今回の見所は以下の★点です。
アルパカ
①ロンギの告白。暗殺者「11人いる(サイレントマジョリティー)」の正体は誰?
クラピカは第14王子ワブルを守るため、1014号室で念講習を行っています。
念能力者を部下に持つ第1王子・第2王子の優位性を無くすとともに、それぞれの陣営が「不明確」な能力を持つことで、継承戦の停滞を狙っていますね。
そんなクラピカがいる1014号室を狙う暗殺者が「11人いる(サイレントマジョリティー)」です。
クラピカはこの暗殺者の犯人探しを、直近の課題と考えていました。
今回ロンギが「念能力」を使えることを告白したおかげで、暗殺者の正体の絞り込みが進みました。
過去の話と合わせて順番に考えていきましょう。
そもそも念講習会に来ていた16人のうちの誰かが犯人のはずです。
前作「レベルE」の時も野球部員の話で絞り込み可能なミステリーを作っていた冨樫先生です。今回の暗殺者問題も我々読者も犯人を当てることはできるように作っているはず。
ヒントとなるのが、第1王子私設兵ヒュリコフの読みです。
「隠れ念能力者が4人いる」という話で、その内3人は既に判明しています
- 第9王子の部下シェジュール
- 第9王子の部下ユヒライ
- 第6王妃セイコの従者ロベリー
そして、今回第5王子ツベッパの部下である「ロンギ」も隠れ念能力者だと確定しました。
さらにヒュリコフによれば「残り一人の隠れ念能力者=暗殺者で間違いない」と言っていました。
その言葉を信じるなら、今回名乗ったロンギこそが「11人いる(サイレントマジョリティー)」の使い手ということになります。
これで暗殺者問題は解決…!と言いたいところですが、やや疑問も残ります。
本当にロンギは暗殺者なのでしょうか?
個人的には「もう一捻りあるんじゃないの?」と思っています。
ロンギが暗殺者だとすると、
- クラピカに念能力者と素直に告白するのか?
- 暗殺者とバレた場合、ツベッパとの協力関係は取り消しになるのでは?
- ツベッパが協力関係を結びたいクラピカのもとに暗殺者を送るか?
- ロンギの一人称と、サイレントマジョリティーの一人称「オレ」がミスマッチ
など疑問がいくつか残ります。
②ロンギ以外の人物が暗殺者の可能性を考察
ロンギ以外の人物が暗殺者のケースを考えてみます
【1】念講習会の外にいる人物(可能性:低)
これはミステリとして考えると、成立しないので却下で良いと思います。
念講習会に来ていないとわからないような、内部の人々の動きや考えも知っていましたし。
【2】ヒュリコフも気づかない隠れ念能力者(可能性:中)
ヒュリコフは「隠れ念能力者は4人いる」とドヤっていましたが、そもそもそれが間違いの可能性があります。
ヒュリコフが見抜いた4人のうちの3人も、普通の念能力者とは違っていましたよね。
第9王子の部下シェジュール&ユヒライは、守護霊獣の力で「念を強制的に使えるようになった」だけでしたし、第6王妃セイコの従者ロベリーは「11人いるの攻撃中継点」として使われただけです。
つまり「念を使えるけど自発的に隠している」とは言い難い人物でした。
そう考えると、ヒュリコフの推理自体がやや怪しい…と捉えることもできますね。
ただ、そうなると「今までのドヤ顔推理は何だったんだ」という話になるので、多分違うと思います。
【3】隠れ念能力者3人の誰かが犯人(可能性:低)
第9王子の部下シェジュール&ユヒライが犯人の可能性はあるでしょうか?あまり「念」について詳しくないような話し方をしていたので、あくまでも第9王子の守護霊獣の影響で念が目覚めただけな気がします。
第6王妃セイコの従者ロベリーも「11人いる」の攻撃に利用されただけっぽいですよね。部屋を離れてからも攻撃は続いていますし。
【4】手を上げたベレレインテが犯人(可能性:高)
私が怪しいと思っているのが、ベレレインテです。
ヒュリコフが「隠れ念能力者4人」を見抜いたのは彼の能力の特性なので、間違いないと思います。
ただ、その人物が「暗殺者」と決めつける根拠は無いんですよね。
つまり「隠れ念能力者の中に、暗殺者がいる」というのは勘違い。冨樫先生によるミスディレクションじゃないでしょうか?
実際は、念能力者であることをカミングアウトして容疑者から外れていた「ベレレインテ」が犯人という可能性も考えられます。
ベレレインテはハンター協会員として、クラピカに協力する姿勢を見せていますし、守護霊獣の罠の確認などもしていた「良い人」枠です。
しかし「怪しい」と思って見てみると、いくつか気になるところもあります
- 念能力者として挙手して「親指で合図」をした直後に、ロベリーが座敷人形に気づく
- 「11人いる」の人形の造形が女性で、念能力者は「オレ」=オカマキャラ
- 敵陣に来て小便ってどうよ→何故「小便」と断定している?
など、ややこじつけなところもありますが、疑惑はあります。
皆さんの考える暗殺者の正体もコメントください!
③ツベッパがほしかったのは「クラピカ」だった?念を知っている?
読み返して気づきましたが、35巻369話でツベッパが部下に出す時の発言は
- 念というよくわからないものを調べてきて(×)
- クラピカという有能な人物を仲間にして(○)
でしたね。
おそらく第5王子ツベッパは既に念について知っていたのでしょう。
第1王子、第2王子が念を使えるように、ツベッパ自身が使えてもおかしくありません。
ただ、念を使える部下が「ロンギ」しかいなかったため、王位継承戦を勝ち抜く力はないと冷静に判断していたのでしょうね。
そこで、第4王子ツェリードニヒに共闘を持ちかけたり、念が使えて頭も切れるクラピカを味方にしたかった、ということです。
ツベッパは、念についてむしろ詳しいようにも思えます。
「敵の念のタイプをリストアップして、それに対策する能力を、部下に発現させる」ところまで視野に入れていましたからね。
「研究者」タイプなので、かなり調べていても自然な感じがします。
部下のロンギが念を使えることも知っていたでしょうし、私設兵隊長のマオールを念講習に行かせたのは
- クラピカが本気で念を教えようとしているか探りたい
- 念を本当に覚えてきたかどうかツベッパ自身で判断ができる
- 信頼できるマオールに年を使えるようになってもらったら助かる
という理由からですね。
本来であれば一人でも良かったのですが、あえて非念能力者のマオールと、念能力者のロンギを行かせたのでしょう。
④幻影旅団とエイ=イ一家のアジト
幻影旅団の3人(ノブナガ・フィンクス・フェイタン)が再度合流し、エイ=イ一家のアジトを探します。
前回ヒンリギが必死の思いで吐き出した生牡蠣(もとい発信機)のおかげで、アジトが2層にあると特定できました。
発信機が示すのは「150m」ほどの距離。ブラックホエール号は高さ800mある巨大船なので、1層ごとにかなりの高さがあるということですね。
※読み返すと3層のなかだけでも複数階あることがわかります
ノブナガはフィンクス達に「前回刀を奪われたんだわ」と告げずに、そのままアジト探しとフランクリン合流に向かいます。
「刀がなくても、仲間が護ってくれる」と考えているわけではなさそうです。
前回の記事でも言いましたが「ノブナガは刀がなくても戦える」ということなのでしょう。
変化系よりの強化系なので、刀を具現化することはできないはずなので、「念の刀」を使って戦うのでしょうか?
ノブナガはエイ=イ一家に執着があるようです。
幻影旅団回想編に入る前も「こいつら、俺達に似ている」と言っていましたね。
さらに前回の「トレベルムがヨコタニをかばった行動」もノブナガ的にはポイントが高い献身的な行動だったのでしょう。
あとは、熱い関係で結ばれた「ヒンリギ」と「エイ一家を倒す」約束をした手前、引き下がれない…というのもありそうです。
⑤フェイタンはフィンクスの円を頼りたい?
フェイタンが「フィンクスの円を使えていれば、もっと楽に探せる」と言っています。
フィンクス自身は「戦略的にも、技術的にも、苦手」と返していましたが、わざわざ頼もうと考えたのは何故でしょう?
余計な会話をここで入れる必要もないと思いますし、その後4mの円の使い手であるノブナガが来ても、円の話題には触れていませんでした。
フィンクスの円は、特別な力が付与されている可能性もありそうです
円とは、体の周りを纏うオーラを円形に広げる技術です。
円のなかにあるモノの姿、人の存在、動きを把握することができます。
それだけにとどまらず、キメラアント編のメルエムの円は、シャウアプフの力も合わさって「円に触れたものの感情を読み取る」ようにパワーアップしていました。
付加機能をつけることも可能と、既に示唆されています。
フィンクスの円にもなにかあるのでしょうか?
「人の声、動きだけで途切れる(ので使いづらい)」というのは、検知のスピードと質が高いこととイコールかも知れません。
フィンクスの必殺技は「ぐるぐるパンチ」こと「廻天(リッパー・サイクロトロン)」。
基本的な戦術は、敵と距離をとったうえで威力を高めて一気にケリをつける、という感じでしょう。
非常に脳筋な技で、使いづらそうな能力ですが、「円」があれば違ってくるのかも知れません。
例えば「広めの円」で敵を待ち伏せして、敵が円の中に入ってきた瞬間に攻撃を仕掛ける、というような使い方も考えられます。
さらに「平面」ではなく「球体」に円を拡張することが出来るなどの可能性もありそうです。
⑥緊急放送とフランクリンと鳥
ノブナガたちがフランクリンの話をしている時に流れた「緊急放送」は何だったのでしょう?
「悲しく残念なお知らせなので、お手を止めて、静粛にお聞きください」
とわざわざ館内放送するくらいなので、誰かに不幸な出来事があったに違いありません。
カチョウに関しては死亡していることが公にはなっていないため、それ以外の人物の死についてのアナウンスでしょう。
前回の演奏会の時に「体調不良」で休みとされていたサレサレの死の公表が一番可能性が高いですね。
あるいは時系列的に逆になりますが、これから死亡する誰かについてのアナウンスかも知れません。
もう一つ気になるのが「鳥」ですね。暗黒大陸手前の「未開海域」に徐々に近づいているためか、鳥の姿も少しずつ怖いものになっています。
王位継承戦の大事な局面で、船が揺れて、一瞬のスキが生まれて…みたいな展開も期待できそうです。
あと穿った見方ですが、フランクリンの話の時に「不幸なお知らせ」と「ハゲタカ?」が出てきたので、フランクリン死亡の暗示の可能性も微量ながらあります。
⑦第6王子タイソンの1006号室とイズナビ
1006号室では第6王子タイソンの従事者が「乙女ゲーの攻略キャラ」になりきっていました。
- 記憶喪失のヒットマン マドウィック
- 世界的大スター ヒマンセ
- 隠された弟 エンゼール
- 伝説の家庭教師 ヒュウガ
- SR星雲ムニ―星の王子
タイソン教典を読んで、魅了済みのジュリアーノも、この濃い設定には完全には乗り切れていないようです。
クラピカの師匠イズナビは、タイソン教典をナスビ=ホイコーロ王に読ませることで「王位継承戦の中止」を促せるのではないか?と考えています。
ここで思い出すのが、382話でハルケンブルグがナスビ王を打とうとした時に失敗した件です。
ナスビはすでに「儀式の一部」であり、途中離脱は許されない、と言っていました。
イズナビはその事を知らないので、ナスビ王の中止宣言を期待してしまっている…ということですね。残念ながら失敗に終わりそうです。
ただし、タイソン教典を読んだ影響によって
- 継承戦を中止させる方法をタイソンに教える
- 教典の禁忌を破り、ナスビ死亡
などはありえそうです。
⑧第6王子タイソンは男?子供ができない?
タイソンがイズナビに語った「私がこんなで私の子供も期待できない」発言は何だったのでしょう?
タイソンは継承戦に興味がなく、能力値が高いわけでもないので、孫ができたとしても「王の器」ではない、という意味でしょうか?
あるいはタイソンの体的に「子供が産めない」のかもしれません。
そもそも男性である可能性すらあります。
- いつもズボンを履いている(スカートではない)
- 陸上選手「タイソン・ゲイ」が由来
- 「拡張するか?」というネタをイズナビとジュリアーノが話していた(お尻の話?)
など微妙にそんな気もしますが、果たして…。
今回出てきたカチョウとフウゲツの母親の第6王妃セイコも、娘のことを愛していませんでした。
王位継承戦の王妃たちの、子供への接し方が今後描かれてほしいですね。
⑨守護霊獣(念獣)となった第10王子カチョウ
383話でセンリツとキーニの協力により、カチョウとフウゲツはBW号からの脱出作戦を決行しました。
しかし、謎の手に引き戻されて、船に戻る羽目になります。
おそらく、王位継承戦参加時に使った「壺中卵の儀の壺」から守護霊獣をもらう時に、継承戦のフィールドから出てはいけないという制約が付け足されたのでしょう。
脱出作戦の失敗の結果、カチョウは死亡。記憶を受け継いだ守護霊獣「2人セゾン(キミガイナイ)」の状態で復活して、フウゲツの近くに寄り添います。
400話は、カチョウ復活の続きで、センリツたちの協力をもとにフウゲツを「王様にする」と決意した回でした。
特に注目なのが、カチョウがカベをすり抜ける力ですね。
クラピカが船に乗り込んだ直後に「壺中卵の儀」で生まれた守護霊獣達が壁をすり抜けて部屋を横断していたことを考えると、守護霊獣カチョウも壁のすり抜けはお手の物なのでしょう。
ちなみに王位継承編では、ハンゾーが分身の術(ハンゾースキル4)を使い、ベッドをすり抜けたり、犯人を絞めたりと、自身の体を「接触可能・通過」で使い分けていました。
カチョウも同様に、部屋に入る時に呼び鈴を鳴らしたり、ベッドを持ち上げたりと接触が出来ることが描かれていますね。
カチョウは現在どんな状態なのか?霊獣になったことで重要度が上がりましたね
- 死んだと思わせて実は生きていた戦略が使える
- 壁をすり抜けて、他陣営にスパイが出来る
- 他の人の守護霊獣を見たり、戦ったりも可能?
フウゲツが正気を取り戻すのが先決ですが、この二人のペアはまだまだ活躍しそうです。
⑩王位継承戦における死体の重要性(カチョウの死体回収)
第12王子モモゼが死亡した時に、ナスビ=ホイコーロ王がモモゼの死体をわざわざ回収して「棺」に入れていました。
壺中卵の儀の成功には、破れた皇子たちの死体が必要なのかも知れませんね。中央にエネルギーが集まって、念が発動する仕組みなのでしょう。
その点を踏まえると、カチョウ本体の死体は、既に回収済みと思われます。
そもそも、脱走事件の首謀者になったキーンの遺書で、救命ボートの存在は知られていますよね。
脱走事件直後に、ボートについた発信機を使うことで、追跡は可能です。
王様が第1王子ベンジャミンの軍や、直属の部下を使って、死体を回収しているでしょう。
カチョウの死は、母親セイコ王妃によって、隠されていますが、いずれ公になるはずです。
現在、カチョウの死を確実に知っているのは、ナスビ王、第1王子ベンジャミン、カイザル、セイコ王妃の4人ですね。
※第2王子カミーラ陣営も情報リサーチ力が高いので、カチョウの死にたどり着いているかもしれません
⑪フウゲツは呪われた?呪詛担当メシュシの犯行?
フウゲツがボロボロです。どうしてこうなった…。
怪しいのは第2王子カミーラの暗殺呪詛部隊ですよね。
「つじつま合わせに生まれた僕等(ヨモツヘグイ)」の念攻撃により、フウゲツはオーラを奪われ、悪霊(虫も?)に取り憑かれて、衰弱しているのでしょう。
センリツが「絶に近い状態」と言っていた発言も、能力に一致します。
「フウゲツのダメージの割には、敵の姿が見えないし、憑依体が憑いていないのはおかしい」とセンリツが推測していました。
ヨモツヘグイの発動条件は「自刃」なので、フウゲツを攻撃した人物は既に死んでいるのでしょう。
フウゲツを攻撃したのは、第11王子呪詛担当の「メシュシ」でしょう。
388話で第2王子私設兵隊長のサラヘルが、フウゲツ含めた下位王子を狙う発言をしていましたね。
- 「上位王子に呪殺を試みた時に、H協会員の除念師がいて、呪いを解かれたら困る」
- 「先に下位の第10王子から第13王子担当の3人の誰かに呪いを飛ばす」
- 「数日くらいあえて生かすことで、除念師がいるのかを確かめる」
おそらく、サラヘルはカチョウ・フウゲツ双方に攻撃を仕掛けたんだと思います。
しかし、カチョウは既に死亡しているので、効果があったのはフウゲツだけだったのでしょう。
気になるのが、メシュシはどこで自刃をしたのか?
執事長のフカタキによれば、呪念発動時の「標的との距離」によって、呪いの効果は違います。
距離と呪いの強さは比例関係なようで、10日、2週間、3ヶ月と距離が遠いほど効果は薄まります。
司法局に囚われているフウゲツに攻撃しようとすると、半年以上かかるという見立てでした。
388話の話から作中時間はあまり経っていませんが、フウゲツは呪い状態になっています。
つまり、呪詛担当のメシュシは、フウゲツがいた「司法局」近くまで行ってから、攻撃したということです。
あえて「数日間生かす」ために、目の前ではなく、やや距離をおいて自刃したのでしょう。
ただ、ここで気になるのが、どうやって司法局近くまで行ったのか?という問題ですね。
VIPエリアの証人保護なので、第2王子私設兵が簡単に近づけるとは考えられません。
誰かの手引があったとしたら、司法局のカイザルしか考えられませんが…。
ということで、カイザルが第2王子カミーラ陣営という可能性について考えていきます。
⑫カイザルは第2王子カミーラに操られている?
司法局のカイザルは、センリツ&カチョウのエピソードでちらほら出てきている人物でした。
今回初めて名前が判明しましたが、微妙な存在感がありましたね。
最初に出てきたのは、36巻372話。第6王妃セイコの見張りをしていました。
次に出てきたのは、37巻381話。センリツの演奏を聞いた後に心が動かされて「君と王子の力になりたい」と言っていました。
ただし、この時の心音は、静かで穏やかなものであり、恋心とは違ったそれでした。
今回も「僕は君が好きだ」と告白をした際に、原子時計ばりの正確な心音を奏でていました。
この常人ならざる心音から「カイザルは私のことが好きなわけではなく、操られているだけ」とセンリツは考えていました。
センリツが恋に疎いだけで、カイザルがただただ良い人…という可能性もありますが、それにしても不思議な行動が多いです。
- 初めて会ったセンリツに私情まるだしで個人連絡をしようとしている
- 昨日まで殺し合いの世界にいなかったのに、いきなり「複数の王子を毒殺しよう!」と提案する
- 「音楽を聞いて心が動いた→だから人を助けたい」に論理の飛躍がある
カイザルが操られているとしたら2種類のパターンが考えられます。
- 自分で自分を操る操作系能力者
- 誰かに操られている非能力者
前者に関しては、シャルナークのように自分をオートモードで操っている可能性もありますね。
ただ、その場合は「敵が自分の考えを見抜くかも知れないから、先制して自分を操る」ということになります。
センリツの「相手の気持ちを心音で読む」能力を知っているはずがないので、いまいちピンと来ません。
後者の「操られている」パターンで言うと、一番怪しいのは第2王子カミーラですね。
彼女の守護霊獣は「強制型の操作系」で、条件を満たした者を意のままに操ることができます。
どんな発動条件なのか?カイザルとどこで会った?という問題は残りますが、今伏せられている能力で言うと、一番近しい気がします。
カミーラが怪しい理由は他にもあります。
- 上位5人の王子の中で、センリツへの面会を申し出なかったのは、カミーラだけ
- カイザルの提案「センリツの演奏を使った毒殺」で、カミーラは被害にあわない
- フウゲツの呪いは司法局近くで行われている=手引する司法局の人間(カイザル)が味方にいる
- カミーラの部下の除念師は「フウゲツの呪いを仕掛けた首謀者の交渉カード」たりえる
などなど。
カミーラが裏で糸を引いて、カイザルを操作しつつ、フウゲツに呪いをかけた、というシナリオは筋が通っていそうです。
カミーラとしては、カイザルがセンリツを懐柔できたらそれで良いし、ムリならフウゲツを人質に命令しようと考えている気がします。
そして、センリツの「意識を失わせる演奏」を使って「自分以外の上位王子を毒殺」したいのでしょう。
⑬ハンター世界の除念師とブラックホエール号内の除念師
除念師は、非常に数が少ない、レアな能力です。
現在判明している除念師はこの5人です
- グリードアイランド編でクロロを除念したアベンガネ
- キメラアント編のヒナ
- ハンター協会が抱える唯一の除念師(名前不明)
- 第2王子カミーラの部下ウマンマ
- 除念の専門ではないが敵の念を消せるリハン
カミーラがわざわざウマンマを育てたのは、「敵との交渉用」だという感じもします。
つまり、「呪われているフウゲツを助ける代わりに、皇子たちを毒殺せよ」という交渉が、カミーラからセンリツに対してありそうです。
センリツ側としても、ブラックホエール号内で、除念師を探すのはムリだと思うので、協力せざるをえない…という状況になるかもしれませんね。
⑭第11王子フウゲツの能力「秘密の扉(マジカルワーム)」が進化
フウゲツの念能力「秘密の扉(マジカルワーム)」が進化しています。
- 1日1回の使用制限
- 帰りの扉はカチョウが開ける
という制限がありましたが、今は「1日何回でも」「自分ひとりで移動可能」という、かなり便利な能力に変わっています。
カチョウが死んで守護霊獣になって常時接続状態と変わったことで、扉を一人でも開けられるようになったのでしょう。
一方で「相互協力型」の能力を一人で使えるということはそれだけオーラの消費量も多いはずです。
ゴンさんが「もう終わっても良い覚悟」で強い力を得たように、フウゲツもカチョウが死んだことに気づいて「カーチンがいないなら、最後に役に立ちたい」と考えて、自ら制限を解いているかもしれません。
⑮カイザルがシュタイナーに依頼
ここに来て、シュタイナーが再登場するとは思いませんでした。
シュタイナーは国際渡航許可庁のエリート官僚。暗黒大陸でのビヨンドネテロ達の活動を見届けて、V5に対して「証言」をする重要な役割です。
つまり、王位継承戦と暗黒大陸編で唯一「絶対に死なないように配慮」されている人間ということです。
実際、出向で司法局に来ているようですが、仕事場所はVIPエリアなので、よっぽどのことがない限りは、王位継承戦に巻き込まれることも無かったはずです。
しかし、カイザルが話したように、第1王子ベンジャミンが権力を盾に「国家的危機発生による特殊厳守令」発動をする可能性があります。
三権分立によって、独立した組織として動いている司法局も、緊急事態の前には従わざるを得ないようです。
ベンジャミンたちはこのタイミングで、都合の良いように邪魔者を処刑するだろう…というのがカイザルの見立てです。
カイザルは、もしそんな機会があったら警報を鳴らしてくれ、とシュタイナーに頼んでいました。
暗黒大陸まで活躍しないと思われていたキャラクター(十二支ん、ビヨンドネテロ)も、王位継承戦に絡む可能性が出てきました。
まだまだ複雑になりますね…!
⑯センリツに会いに来た第3王子と第4王子
センリツに面会に来たのは、まさかの第3王子チョウライ本人。
彼の目的1つ目はセンリツから念の世界を教えてもらうこと。センリツの演奏によって、意識を失った経験をしたチョウライは、その力についてより深く知りたいはずです。
他の王子を攻撃するというよりも、念という特殊能力についての理解を深めたいのでしょう。
目的2つ目が、直接「コイン」を手渡しすることですね。
実際のところ「手渡し」は不要なのですが、まだ能力を完全に把握していないので、自分から手渡すことにしたのでしょう。
王子から直接のプレゼントを断ることはできない、ということも計算済みだったはずです。
チョウライがセンリツにコインを渡したのは「能力は不明。しかし、自分が持っていても意味がない」と気づいているからです。
チョウライの守護霊獣は具現化系複合型の能力で、1日1枚コインを吐き出します。
コインの柄は明らかに「日本円」を意識していて、現在出てきているのは「1円」と「10円」です。
390話で最初にコインを拾ったコベントバの1円が10円に変わったことから、「コインの持ち主が1人増えるごとに、コインの価値が倍になる」性質に間違いないでしょう。
倍率は1円から10円を考えると10倍ずつ上がっていくでしょうが、100円の次は500円になるかもしれません。
今回、センリツがコインを受け取ったことで、コイン保持者は3人になりました。
- コベントバは「100円」
- テンフトリは「10円」
- センリツは「1円」
このコインの使いみちは不明ですが、コインという性質上「何かと交換」できるのか「他人のなにかを買う」ことができるのでしょう。
また、コイン製造主チョウライ(日本なら日本銀行)への信頼も、セットで付いてくる可能性もありますね。
次にセンリツと面談したのは、第4王子私設兵隊長ヴァンタインです。
第4王子側ツェリードニヒの考えは、387話で語られていましたね。
センリツの「意識を飛ばす演奏」を聞いたツェリードニヒは、「センリツの念」や「念の世界」に興味を示します。
※ツェリ自身は念の練習中なので、部屋から出る気が起きなかったのでしょう。
ハンター・ハンター 400「秘匿」感想(ネタバレ)
ハンターハンター400「秘匿」の雑多な感想(ネタバレあり)です。
再び休載…連載再開時は月刊誌に移る?
今回が「週刊少年ジャンプ」で読める最後のハンターハンターでした。
予想通り391話から400話の「38巻」分の内容で、一旦休載です。今後は「ジョジョ」のようにウルトラジャンプなどの月刊誌に移る気がします。
いつ頃再開するのか…皆さんの予想もコメントください。
王位継承戦はあと30話で終わるのか?残された問題は?
「掲載分とその後の30話は全て4年前に書いた物」と前回の巻末コメントでありました。
これが王位継承編の終わりのタイミングでしょうか?残された大きな問題としては
- クラピカはツェリードニヒから緋の眼を取り返せるか?
- 誰が王様になるか?
- ワブル王子は最後まで生き残れるか?
- 幻影旅団はエイ一家を倒せるか?
- 幻影旅団とヒソカの戦いの行方は?誰が生き残る?
- 3層以下の混乱は収まるのか?20万人の暴動は起きないか?
など。残り30話じゃ終わらなさそうな雰囲気…。
王位継承編はだいたい34巻から始まっているとすると、今回の400話までで38巻。
ネームがある30話を入れると、「41巻」までは王位継承編が続くことは確実だと思います。
細かな問題を解決するには「船を沈めるしか無い…」ってレベルの伏線とキャラクターの数ですが、果たしてどうなるのか…。
HUNTERXHUNTER400話まとめ
ハンターハンター400話「秘匿」についてまとめます。
直近で注目するべきは
- ノブナガたちはフランクリンと合流してエイ一家のアジトに乗り込む?
- フウゲツを衰弱させたのは誰?呪いのせい?
- センリツはカイザルの提案に乗って毒殺を決行するのか?
- 暗殺者「11人いる(サイレントマジョリティー)」はロンギ?別の人?
という点です。
アルパカ
ついにハンターハンター37巻発売!加筆もチェック!
今回の解説はもりもりですごいですねw
本誌読んだあとに
ここの解説読みにくるのが楽しみでした
とりあえず終了のようですが
再開したらまた読みにきます
ジャンププラスもありうるかもしれません。
ネーム自体は大量にできているとのことなので401はそうまたないことを願うばかりです。
解説ありがとうございました!今週はめっちゃ濃い内容でしたね。そしてやはり休載でしたね。
旅団が第2層まで行けば旅団、ヒソカ、クラピカが遭遇する場面が相当近づきますね。そしてイルミやクロロもそろそろ再登場するか。
わかりやすい解説いつもありがとうございます
アナウンスは休筆に入るので読者に宛てたものだったりしたら面白いですね
センリツのフルネームは
センリツ・モンド、センリツ中村、とか?
必殺仕事人が好きなので頭に浮かびました
続きはジャンプ+などでなるべく早く読めるといいですね
面白い解説&考察ありがとうございます。
カミーラはベンジャミンの所に突撃した後、司法局にやっかいになった気がするので、その際に守護霊獣の操作条件を満たして~とかかもしれないですね。
守護霊獣の性質は主に影響されるみたいですし、「カミィの為に自ら進んで~する」という感じの操作だったり。
浅はかな考えで4mの円バカにしてたバカのために冨樫大先生がわざわざ円のリスク説明してくれたね
キルアのときにも円の広さ=強さじゃないって説明してくれたのにね
バカには伝わらないんだね
バカはワンピースでも読んでたらいいのにね
ワンピースは覇気がでかい=強いだから簡単だぞw
ハンターハンターもバカのために偏差値下げないといけないの大変だね
『確答』肉体はコナゴナに破壊されます、すなわち念による攻撃(確率の念)
念料(エネルギーエンジン)
特質系想像(体からあふれ出すオーラとよばれる生命エネルギーを自在に操る能力のこと)!
念能力:錬を続けると練と成り、発に落ち着く。
制約と誓約:スマホと同じで充電が必要。実際にやってみせましょう。空気に貯金する、引き出す。思い出の電気回路。
念(だれ)=過去(いつ)=未来(どこ猟師コンピューター)=1≠霊(の遺伝子を持つ)
ゴン(距離)=ジン(速さ)=ドン(時間)=1≠0
雑誌を読んだ漫画の予告編と読んでない漫画の予告編を預言刷る日誌。
たくさん読む予言とたくさん遊ぶ予防法。