ジョジョランズ第1話「仕組み(メカニズム)」をネタバレありで考察します。
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目次
ザ・ジョジョランズ(9部)の主人公ジョディ・ジョースターは何者か?

(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社/荒木飛呂彦/ジョジョランズ
ジョジョ9部の主人公ジョディオ・ジョースター(通称「ジョジョ」)
彼はジョジョ5部の主人公ジョルノの一巡後の世界の姿なのでしょう。
共通点は多数あり、
- ディオの関係者(息子)
- 15歳
- 成り上がりの大志(大富豪とギャングスター)
など、明らかに寄せてきています。
5部冒頭のジョルノと康一くんが、悪い警官に絡まれるところもかぶっていますね。
ジョディオ一家の家族構成
ジョディオの家族構成は以下の通り、
- 父親:不明
- 母親:バーバラ・アン・ジョースター
- 兄:ドラゴナ・ジョースター
バーバラに二人の子供がいるということは、結婚生活がすぐに破綻したわけではなさそうです。
あるいは異父兄弟という可能性もありますね…。
※兄弟愛にあふれているので、その可能性は低いと思いますが
バーバラ・アン・ジョースターとは?

(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社/荒木飛呂彦/ジョジョランズ
ジョディオ達の母親である「バーバラ・アン・ジョースター」は8部と関係しています。
バーバラの立ち位置としては
- ジョセフとスージーQの娘
- 吉良・ホリーの妹
です。
ジョセフの子供という意味では、4部の仗助的な立ち位置なので、主人公クラスに重要かもしれません。
ただ、仗助と違って、吉良・ホリーとは正真正銘の姉妹。
同じ母親(スージーQ)から生まれた子供です。
ジョジョリオン最終話では、「ジョセフとスージーQの一人娘がホリー」という描写がありました。
この設定は荒木先生があとから付け足しただけでは…?という気もしますね。
あるいは危険を寄せ付けないため等の理由があり、あえて日本の家族には伝えなかったのか?
ジョディオの父親はディエゴ・ブランドー関係?
5部のジョルノがDIOの息子だったことを踏まえると、ジョディオも同じく、ディオの血を継いでいてもおかしくありません。
しかも、ジョナサン・ジョースターの体を奪ったDIOと違って、純粋なまじりっけなしの「ブランドー家」の血を継いでいるのでしょう。
一巡後の世界におけるディオは「ディエゴ・ブランドー」でしたが、彼は7部のレースにて死亡しています。
若くして子供を作っていた可能性もありえますが、果たして…。
8部同様に遠い血の繋がりで成り立つのであれば、ジョディオの父親の出自は
- ディエゴ・ブランドーの母親が新たな父親との間に子供を作った
- ディエゴを捨てた血縁上の父親の子孫
が可能性としてありえますね。
ジョディオの体には星型の痣がない?

(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社/荒木飛呂彦/ジョジョランズ
兄のドラゴナの体には「星型の痣」がありました。
しかし、ジョディオの体には見つかりませんでした、意図的に描くのを避けただけなのでしょうか?
しかしジョディオがつけているイヤリングは星型なので、荒木先生が忘れているわけでも無さそうです。
第8部で明らかになった「ジョースター一族の血の定め」から開放される運命と結びついている気もします。
ジョディオは大富豪になる?
第1部のDIO様は父親から「お前は賢いから、一番の金持ちになれ」と言われて育ちました。
ジョディオの大富豪の野心も、今はなき父親の遺言だったのかもしれませんね。
ちなみにDIOはジョースター家に拾われた後も、恩を仇で返す悪を続け、自分の夢のために周囲を犠牲にし続けています。
ジョディオもまた、薬の運び屋をやったり、警官をボコボコにしたりと、「悪」といえる行動を続けています。
しかし流石に主人公なので、どこかで補正が入るはず。
大富豪になって何をなし得るのか?が重要なところです。
ジョディオのスタンド『11月の雨 (ノーベンバー・レイン)』
ジョディオのスタンド『11月の雨 (ノーベンバー・レイン)』。
ジョジョファンとしては8部の最初に出てきた敵キャラ「ファン・ファン・ファン」を思い出してしまう見た目です。
主人公キャラなのに半人型のスタンドなのは珍しいですね。
これから進化していく気配がします。
能力は、名前の通り「レイン(雨)」に関するものなのでしょう。
攻撃した警官から血は出ていなかったので、物理的な弾のような効果はなさそうです。
重力を操るスタンドの可能性がありますね。
雨粒のようなものに重さを与えて、敵を動けなくするというような。
ギリギリ人の肌が破れない重さという調整ができるのかが気になるところ。
ジョジョおなじみの音楽関連のスタンド名であり、ガンズ・アンド・ローゼズの「November Rain」です。
タイトル「ノーベンバー・レイン」(11月の雨) は「In the cold November rain」という歌詞からもわかるように、”苦境”を表現した言葉です。
歌詞をざっくり要約すると、「愛する人とすれ違い、破局してしまったことの後悔。でも、愛がいつまでも続かないように、心の傷(11月の雨)だっていつか癒える。そしてこの愛から、愛の大切さを知った」という感じになると思われます。
主人公と恋人が、その後よりを戻したのか、それとも別々の道を進んでいったのかは、解釈が分かれるところです。
今回は前回の8部と違って、ヒロイン枠はいないようなので、より広い意味での「愛情」の話になるのでしょうか。
あるいは心が癒えるまでの「時間」が一つのキーワードになる気もします。
ドラゴナ・ジョースターとは?

(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社/荒木飛呂彦/ジョジョランズ
ジョディオの兄「ドラゴナ・ジョースター」は主人公チームの一人です。
ジョディオより3歳年上の18歳で、一見すると女性のような体つき。
しかしその胸は美容注射によるものでした。
ファッションの趣味もアパレルショップで働くほどに、情熱があるようです。
デュア・リパを爆音で聞いている中で、警察に呼び止められていましたね。
「決して無理はしないけど、諦める事もしない」
インドのヨガインストラクターの言葉を胸に、彼は生きているようです。
今の若者の共感を呼びそうな、ちょうどよいバランス感のある名言ですね。
ハワイの治安の悪いエリアで暮らすジョースター兄弟。
ドラゴナは、過度な希望をいだいた時期があったのでしょうか?
ジョディオが「仕組み」を意識して生きているように、ドラゴナにも転機となる事件がありそうです。
ドラゴナのスタンド『スムース・オペレイターズ』
ドラゴナのスタンドは「スムース・オペレイターズ」。
警官の目の位置をずらしたり、パコの耳を頭の後ろに回そうとしていました。
人体以外にも使えるようで、車のナンバープレートや、免許証の写真も偽造していましたね。
物質の移動ができる能力なのでしょう。
ザ・ハンドやヴァニラ・アイスのクリームのように、空間を削り取るほどの凶暴性はありませんが、既にあるものを無理やり動かす力は、なかなか凶悪です。
「オペレイターズ」という名前の通り、複数のスタンドがいる「群体」型のスタンド能力です。
重ちーの「ハーベスト」や、ミスタの「セックス・ピストルズ」のように、自分から離れた場所でも指示ができそうです。
ただ、最初のキッカケとして「物体への接触」が必要なのは、少し使いづらい点でしょう。
4体しか出てきていないので、一体一体がそれなりのパワーを持っていると想像できます。
また5部とあえて対比的に描いているのかな?という気もしますね。
ミスタは「4」という数字が嫌いでしたが、ドラゴナは好きかもしれません。
パコ・ラブランテスとは?

(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社/荒木飛呂彦/ジョジョランズ
パコ・ラブランテスは19歳の高校生。
一回ダブっているのは、家庭の事情によるものなのでしょうか?
父親に左耳を噛まれるなど、なかなか普通じゃない家庭環境なようです。
盗みが大好きであり、ジョディオとドラゴナとはよく話している雰囲気があります。
ドラゴナより年上ですが、店内での盗みをたしなめられていたので、立場は下なのでしょう。
巻末コメントで荒木先生がお気に入りキャラとしてあげていたので、意外な性格が隠されていそうです。
パコのスタンド『THEハッスル』
パコのスタンドは「THEハッスル」。
手の甲や肘で物をつかめる能力のようです。個人が持っている特殊能力ではなく、あくまでもスタンドらしいです。
ブティックショップに来た客の財布や時計を盗んでいました。悪びれる様子もありません。
シンプルに体の一部を自由自在に操れるという力なのでしょうか?あるいは働きかける相手にくっつくなどの特殊効果があるのか?
校長メリル・メイ・チーの謎
ジョディオたちが逆らえない存在なのが「メリル・メイ・チー」。
名前的に中国系ですね。
圧倒的強者であり、
- 結婚している
- イケメンの夫と子供もいる
- 副業でお金持ち
- 本業の校長先生としても生徒から愛される人格者
- 威風堂々とした佇まい
など設定もりもりです。
しかし、彼女にとっていちばん大事なのは裏での「金儲け」のようですね。
空港の税関にコネがあるようでしたし、闇で品物を裁くこともできるようです。
幸せな家族や、愛される校長の姿はフェイクなのでしょう。
ダイヤモンド強奪をジョディオ立ちに指示していましたが、これはいつものこと、らしいです。
同じように学校の生徒の中で、めぼしい人を自分の傘下に入れていそうですね。
ハワイの別荘に来た「ダイヤモンドを持つ日本人」は東方家?
ちなみにダイヤモンドを持っていて、ハワイに別荘を持つような、お金持ちの日本人といえば、東方家で間違いなさそうです。
ジョジョリオン最後の戦いにて負傷した憲助に変わって、仗助が東方家をきりもりしている可能性もあります。
その場合は、ハワイに来た仗助が、ジョディオたちと対峙して…という展開になるでしょう。
大富豪になるきっかけは、校長先生のダイヤモンドではなく、東方フルーツパーラーの「ロカカカ」関連かもしれません。
ちなみに8部のカツアゲロードあたりの話で、ハワイ旅行のくだりが一度出てきます。
憲助が家族旅行をするつもりでしたが、長女の鳩のパスポード問題で、旅行は中止しています。
わざわざダイヤモンドを持ってきている理由も気になりますね。
ファッションの一部ではなく、裏の取引をするための現物なのではないでしょうか?
東方家のフルーツは、ハワイからもし入れているのか?
あるいはロカカカの産地が実はハワイだったのか?
気になりますね。