名作学園ラブコメアニメ「とらドラ!」のあらすじとネタバレ考察

学園ラブコメアニメ「とらドラ」がオススメ。10年経っても愛され続ける名作

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アニメが見たい人

面白いラブコメアニメ無いかなあ?

萌えってよりも、ストーリーが面白いやつが見たいなあ。

とらドラが評判良いっぽいけど古いかな?今見ても面白いかな?

結論から言うと、面白い学園ラブコメアニメを見たいなら「とらドラ!」がオススメ。

今なお愛される名作である理由は

  • 「人間の葛藤と成長」
  • 「友情と恋愛」
  • 「恋から愛へと移り変わるプロセス」
  • 「乗り越えるべき家族」

など、ただの「恋愛ものじゃない領域」までカバーしているからです。

ということで、未見の方には是非「とらドラ!」を見てほしいです。

とらドラ!とはどんなラブコメ?(ネタバレ無し紹介)

『とらドラ!』は、竹宮ゆゆこさんによるライトノベルです。

※アニメ化されていて、クオリティが高く名作と呼ばれています

 

とらドラとはどんなラブコメか、あらすじを簡単に紹介。

とらドラとはジャンルとしては学園ラブコメディです。

簡単にあらすじを説明します(ネタバレ無し)

  • 主人公の「竜児」は「みのり」が好き。
  • みのりの友人の「大河」は、竜児の友人の「北村」が好き。
  • 二人は「お互いの恋を応援する共同戦線」を張る。

ということで、好きな人がいるもの同士の恋愛物語です。

【余談】これのセクシャルな部分に注目しライト目につくられたのが横槍メンゴ『クズの本懐』ですね

 

Wikiの説明がわかりやすかったので、もう少し細かいあらすじを引用します。

父親譲りの目つきの鋭さのため、ヤンキーに見られてしまうことを気にしている高須竜児は、高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨や、親友である北村祐作と同じクラスになることができた。

一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須はヤンキー」という誤解を、また最初から解かねばならないことが憂鬱であったが、実乃梨の親友で誰彼かまわず噛み付く「手乗りタイガー」こと逢坂大河との出会いにより、意外に早くその誤解は解かれることとなる。

ある放課後、大河は想い人の祐作にラブレターを出そうとするが、それを間違って竜児のカバンに入れてしまう。

祐作へのラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、深夜取り返すべく高須家に忍び込む。(高級マンションに住む大河の寝室の窓と高須家のベランダがほぼ同じ高さにあり、簡単に侵入できるのである)

この夜のやりとりがきっかけで、竜児と大河は「お互いの恋を応援する共同戦線」を張ることになる。

引用元:Wikipedia

 

主な登場人物は以下の5人の男女

主な登場人物は以下の5人の男女です。

  • 高須竜児(ヤンキーっぽい目つきの主人公)
  • 逢坂 大櫛(小さいが気性が荒い女の子)
  • 櫛枝 実乃梨(ソフトボール部の女の子、変人)
  • 北村 祐作(ソフトボール部の男の子、変人メガネ)
  • 川嶋 亜美(転校生のモデル)

それぞれが悩み、コンプレックス、憧れを抱えています。

そして、物語が進むと共に、お互いの存在、友情のおかげで成長していきます。

 

この作品を象徴するセリフ

ラブコメであるとらドラ。本作を象徴するセリフがこちらです。

この世界の誰一人、見たことがないものがある。それは優しくて、とても甘い。多分、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。だからこそ、誰もそれを見たことがない。そう簡単には手に入れられないように、世界はそれを隠したのだ。だけどいつかは、誰かが見つける。手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる。そういうふうにできている。

その優しくて甘い「それ」を見つけられるのか…というお話。

物語の中では、

  • 「見えない”それ”」を手に入れたようとした人
  • 手に入れられなかった人
  • 「見える”こと”」を手に入れようとした人

など、キャラクタごとに最終的に手に入れたいものが異なります。

 

とらドラのタイトルの由来

とらドラのタイトルの由来は主役2人の名前から来ています。

  • 逢坂大河のあだ名「手乗りタイガー」(とら)
  • 高須竜児の「竜」(ドラゴン)

虎と龍です。

 

アニメのタイガー&バニーとか、

ドラマ&クレイジーケンバンドの曲「タイガー&ドラゴン」

を思い出しますが、関係ないですw

 

風水の四神相応図では、白虎(ビャッコ)が西方、蒼龍(ソウリュウ)が東方です。

逆側で対立する二匹の強い獣たち。

「竜虎」という言葉で、実力が伯仲する二人の英雄や豪傑のライバル関係を示すのにも使われます。

※武田信玄と上杉謙信は「甲斐の龍」&「越後の虎」と呼ばれたり

 

最終的にこの強い2匹の「虎と龍」がどうなるのか、というところに注目の作品です。

 

とらドラの魅力は何か?

とらドラの魅力は何かというと

  • コンプレックスを抱えたキャラクタたちが、傷つきながらも成長する
  • ハーレムものじゃない、リアリティある恋愛もの
  • 女性作者が描く、深すぎる心理描写

です。

ただの学園ラブコメではありません。

 

最初はコメディ色が強く、明るい雰囲気で話が進んでいくのですが、徐々に深刻になっていって

「うわあ、その心の傷(コンプレックス)踏み込む?」

という展開になっていきます。

「コメディ → ヒューマンドラマ → ラブ」

という流れです。

序盤で切らずに是非続けてみていってください。

24話があっという間ですよ、ホント。

>とらドラの視聴方法

とらドラ!の感想・考察・解説【以下、ネタバレあり】

ここから先はとらドラに関する感想を交えつつ、考察や作品テーマの解説をしていきます。

パカログ

ネタバレ有りなのでご注意くださいね!

 

幽霊、それ、恋愛感情

この作品では複数回に渡り、比喩でもって「恋愛感情、広範囲な愛(大事な人への思い)」が表現されています。

  • 「幽霊」
  • 「それ」
  • 「目に見えないもの」

といった言葉ですね。

 

例えば、アニメ第9話で竜児は、

「俺は、いつか櫛枝が幽霊を見れたらいいなって思うよ。
お、お前に見てほしがってる幽霊がどこかにいるって思うから…」

とみのりんに語っています。

このシーンにおいては「幽霊=恋愛感情=高須竜児」という等式が成り立っているのは明らか。そして、みのりんはそれを察しています。

 

みのりんの「見えているもの」と「見えていないもの」

何故みのりんは「見えているもの」「見えていないもの」にこだわるのか?

それは彼女の夢と関係があります。

  • 「覚えてる?私には見えてるものがあるって言ったこと」
  • 「それはね、自分の中の意地なんだ」
  • 「野球やってる弟の事話したじゃん?私も昔は野球やっててさ、ぶっちゃけ私の方が才能上だった。でも続けられなかったんだよね。女子だって理由で」
  • 「だからね、お金を貯めてね、自力で体育大に進んで、ソフトの全日本を目指すの。でね、世界中に叫ぶの」
  • 「私の選んだ、掴んだ幸せは、これだぜ!!って」

 

つまり、彼女にとっての「見えているもの」は「ソフトボールの日本代表という夢」なのです。

※あとは「目の前のバイト(お金)」とか「授業」もそうですね

 

一方で「見えていないもの」に関しても多く語っています。

  • 「高須君は幽霊って見たことある?私は、幽霊はいるって信じてる。でも、本当に見たことはないし、見たことがある人の話も、全然信じてない」
  • 「私もいつか、恋愛して結婚して、幸せになるって、信じてる。けど、実際に誰かとそんな感じになったこと、ないんだよね。世の中の、当たり前に恋愛してる人たちが、私にはとても遠い。だって、私には、見えないんだもん」

「見えていないもの」とは「恋愛感情」です。

 

そして、彼女は最後に

「私はもう迷わない!ちゃんと前を向いて見えるものに突進していく」

と選択します。

これはつまり「恋愛(見えないもの)ではなく、夢(見えるもの)を選んだ」ということ。

パカログ

「ジャイアントさらば!見えてるものに走り出せ!」

 

似た者同士のタイガー&ドラゴン

似た者同士のタイガー&ドラゴン。

共通点はいくつもあります

  • 学内で忌み嫌われている(恐れられている)
  • お互いの友人に「片思い」
  • 親からはネグレクトに近い状態
  • コンプレックスのある名前
  • 風貌が目立つ

など。

そしていつしか、アニメ2話の「竜として大河の傍に居続ける」というセリフの意味が変わっていくというのも見どころでした。

 

青春のリアリティと嫌な感じがスゴイ出ている

青春のリアリティと嫌な感じがスゴイ出ている。

それが、作品の妙な重さにつながっています。

例えば、アニメ第2話の「大河と竜児が付き合っている」という噂が流れた時のクラスのムードは最悪でした(妙にリアルだった)

 

あとアニメ13話も心エグラれました。

文化祭当日、ミスコンで優勝し皆から祝福を受けたのに、肝心の父親は来ないで、大河は一人きり。

やはり世界は自分の望むものを与えてくれないんだ、という絶望。

彼女はこの時に「やはり自分は何かが欲しいと望んではいけないんだ」と思ってしまいます。

 

大河の成長と変化

大河はそんな感じで「望みなんて持ってはいけない」と思って生きていました。

彼女の歴史は以下の通り↓

  • 両親の離婚→望んでいた幸せな生活が手に入らない
  • 父親(陸郎)との暮らし→高1の時に父親から「一緒に暮らしたい」と言われたのに、心変わりされ、再び暮らすことはできない
  • 北村への恋心→友達でいよう!と言われて手に入らない
  • 父親との暮らし(再)→高2の文化祭で再度父親が登場。「文化祭に行く」と言ってくれたのに来なかった
  • 竜児への恋心→竜児は親友のみのりのことが好き。これまた手に入らない

 

自分が望んだものは、手に入らない。

自分が望んだ関係は、壊れてしまう。

それが彼女が思う自分の人生であり、絶望でした。

 

しかし物語の最後、彼女は一つの精神的な飛躍をします。

  • 「ある一人の男の子を好きになってさ、優しいからとか、私をわかってくれるとか、一緒にいるとたのしいからとか、そんなことはどうでもよくて、ただずっと見ていたい、って思ったの」
  • 「やめようやめようって思うのに、その男の子には他に好きな子がいたから。その女の子も彼を好きだったから」
  • 「でも、本当に目をそらしたかった理由はね、私は望みなんかもってはいけないと思ったから。望んだら全部壊れる。ばかみたいだけど、本当にそう思った」
  • 「私だって戦う。絶対負けない。竜児を諦めない。誰かを好きだと思うことをやめない」

彼女は愛を手に入れたのです。

いや、それ以上に、自分の人生に対する絶望から解き放れて、生きていくことができるようになったのです。

 

すごいカタルシスある名言たち

キャラクタたちが一皮むけるシーンが大好きです。

先ほどの大河の「私だって戦う。絶対負けない。竜児を諦めない。誰かを好きだと思うことをやめない」というセリフ同様に、各ヒロインの名言が良かった。

それは「自分の考えを自分で決める」セリフでして、具体的には以下の通り

  • 川嶋亜美「やめてやる、やめてやる、やめてやる」「それで、この性格悪い面のまま生きてやるよ!私だってやられっぱなしじゃねぇっつうの」
  • 櫛枝実乃梨「ふっざけんな!私の幸せは!私のこの手で、この手だけで掴み取るんだ!私には何が幸せか、私以外の誰にも決めさせねぇ!」

「ラブコメ」なのは、表面だけ。

人間関係と、若者たちの変化の物語だよなあ、と感じます。

 

逢坂大河に関する考察

逢坂大河の心の変化

逢坂大河の心の変化を追うと、この作品をもっと面白く見ることが出来ます。

  • 北村くんへの愛情が低下する
  • 竜児への友情(信頼)が恋心に変化していく
  • みのりんが竜児に恋していることを知ったことでの葛藤

特に2周目ではこの辺りの心の機微がどこにあったのか?

という点に着目するべき。

 

例えばアニメ第4話では大河が

「そのままの自分を必要としてくれる、そんな人がいるんだって」

と語っているのも、心の変化を表しています。

 

また、アニメ第7話での

「触るなぁぁあ!!お前らバカばっかだ!竜児は私のだぁぁぁ!誰にも触るんじゃなぁあい!」

というのは、見返すと明らかに、意味がある言葉でした。

 

で、極めつけはアニメ第10話での別荘回ですね。

彼らの人間関係に大きな変化が訪れる分岐点。

この時、大河は言葉を出さず、表情で心の揺れを表現しています(アニメならではの表現ですね)

 

アニメ21話のEDだけ大河の「好きだよ」の声がある

すごい小ネタですけど、アニメ21話のEDだけ、大河の「好きだよ」の声があります。

雪山で遭遇した大河を竜児が助ける回です。

このEDの中では「大河の本音」が聞けるという演出なのですが、それに合わせて「好きだよ」という歌詞のソロパートをあえて入れている辺り、本当にスゴイ。

自分のことを気にかける誰かがいて欲しい

大河は基本的に一人で生きているつもりでした。

しかし無意識に「親の愛情、誰かの愛情」をどこかで求めていました。

サンタクロールに対する感情も同様ですね。

「クリスマスはその絶好の機会なの。育ててくれる親がいなくたって、神様なんか信じられなくたって、サンタのことも信じられなくたって、それでも誰かが見ているから、って、私は伝えたいの。クリスマスが来れば、サンタクロースを名乗って自分たちにおもちゃやおかしを山ほど送ってくれる誰かが、この世には確かに存在しているんだってことを伝えたいの。どこかで気にかけている誰かが本当に存在しているんだって……それを伝えたい、信じてほしい、信じたい……っていう……私の自己満足、なの。そう。端的にいえば自己満足。それだけ」

引用元:小説版とらドラ7巻

何を望んでも、叶わない自分の願い。

しかし、クリスマスという特別な日にだけ、願うことを許していたのかなあ、とも。

 

イブの日に竜児ふんするクマのサンタが現れて「夢が現実になった」と喜ぶ大河。

そして、その特別な「望んではいけない夢」をその日自らの手で終えようとしたのも切ないです。

※竜児にみのりんに告白しに行け!と言いつつも一人号泣する

 

櫛枝実乃梨(みのりん)の考察

みのりんはいつから竜児が好きだったのか

普通に考えると、別荘回の辺りで、竜児のことを好きになったのかなと思います。

ただ、アニメ冒頭からして、竜児のことを知っていて、北村同様に数少ない「竜児を怖がらない人」でした。

ということで、実はもっと前(1年生の頃)から「好き」だったのかな、と考えるのも面白いです。

 

「見えないもの(恋愛感情)」よりも「見えるもの(ソフトボールに本代表)」を追っていた彼女。

自分の心に蓋をしていた=気づかないようにしていた気もしますね。

物語が進む中で、自分の中の恋心が隠しきれなくなってきた(自分で自分にごまかせなくなってきた)のかも。

と物語の終盤、竜児に対して「ずっと好きだった!」と叫んでいたときの「ずっと」は高校1年生からかと

パカログ

という妄想ですw

 

ちなみにこの仮定で行くと、アニメ第2話の「大河のことよろしくお願いします」 「大河は私の大事な親友です!どうか幸せにしておくんなまし~!」というのもギャグに見えてなかなか辛いものがある。

まして、竜児は大河と仲がよい。

一方で、自分に気がありそうな感じもする。

しかし自分は恋愛経験が少なく分からない。

…って感じで、みのりんに感情移入して見るとめちゃくちゃ楽しめますw

 

みのりんの発言の裏表「ピッチャービビってる」

みのりんの発言は、自分自身に対しても向けられることが多いです。

「ピッチャービビってる」

と煽りながらも、内心ビビっているのは、自分でしたね。

 

あとは、物語終盤で「大河」に対して「自分の気持に向き合えよ!」的なことを言っていたのも、完全に自分自身に対する発言でした。

 

壊れても元通りになる

アニメ18話で、クリスマスパーティーを準備した時に、みのりんが「大河の星型の飾り」を割ってしまいます。

竜児と一緒に修復するシーンはかなりグッとくるものがありました。

何度も「高須くん」と呼びかける。

そして、

  • 竜児「壊れたってちゃんと直るんだ。だから元気出せ」
  • 実乃梨「元通りにはならないよ」
  • 竜児「でもちゃんと光ってる。」
  • 実乃梨「直るかどうか私には、分からない!」
  • 竜児「直る!大丈夫、直るんだ。何度でも!」

という会話。

これは人間関係(友人関係)とも言えます。

また、壊れてしまっても直るという現実は、みのりんに挑戦する勇気を与えたようにも思えます。

※もちろん、高須への恋心が再熱したシーンでもあるかと

 

「廊下で転ぶと鼻血が出て、人生で転ぶと涙が出るんだ」

親友の大河が泣いて悲しむ時、みのりんはいつも側についていました。

彼女は、野球をやめた日から、涙を流さなかった。

しかし、アニメ24話で失恋と自己選択とともに、亜美ちゃんの前で涙を流しました。

最後に彼女は語ります。

「廊下で転ぶと鼻血が出て、人生で転ぶと涙が出るんだ」

 

川嶋亜美(あみちゃん)の考察

「5人の人間関係」の話なのに、あみちゃんが出るのが5話な理由

実はとらドラの3,4話はオリジナル回で原作にはありません。

というのも、脚本の岡田麿里さん曰く

「亜美が強烈だったので、亜美が出てくる前に実乃梨のキャラクターを立たせておきたかった。そのための3話と4話だった」

のだとか。

で、5話のタイトルが「かわしまあみ」で見事に登場ですからね、痺れます。

 

川嶋亜美の「罪悪感は、なくなった?」の意味とは?

川嶋亜美の「罪悪感は、なくなった?」というセリフがけっこう分かりづらいですね。

物語を整理すると、みのりんの気持ちに以下のような変化がありました

  • 「高須くんが好きかも。。でも友人の大河も竜児のことが好きっぽい」
  • 「大河はやっぱり、北村のことがすきっぽい(狩野すみれ襲撃事件にて)」
  • 「私も、高須くんのことを好きになっても良いんだ」

と思っていた矢先。

他人の気持ちがわかりすぎるあみちゃんが「罪悪感は、なくなった?」と告げたんですね。

 

人の目を気にして生きる人へのカタルシス

第6話の川嶋亜美のセリフ

「この性格悪い面のまま、生きてやるよ!私だって、やられっぱなしじゃねぇっつうの!」

というのが現代人には刺さります。

周囲の人の目を気にし続けた亜美ちゃんが最終的に、自分をさらけ出し、受け入れられなくてもいいから生きていくと決めた瞬間。

 

作品内での「最初の大人」

川嶋亜美は、作品内での「最初の大人」です。

それぞれのキャラクタが、順番に大人になる物語と考えた時に、当初から大人に近かった人物があみちゃん。

職業もモデルであり「大人の世界」の価値観で生きていました。

 

ちなみに作中では、アニメ24話での竜児が大人に近づきます。

「逃げてたら、誕生日が来たって、大人にはなれない。」

というセリフが象徴的でした。

母親(泰子)が逃げている姿を見て、思い改めた時の一言。

現実に起きるさまざまな問題を無視しても大人には決してなれない、ということですね。

 

高須竜児に関する考察

高須竜児のキレイ好きは家庭環境によるものだった

高須竜児の「キレイ好き」は家庭環境によるものです。

一見すると見落としがちですが、

  • 家族は二人
  • 母親は帰宅が遅く家事をしない(夜の店に務める&性格)
  • 貧乏な家(掃除しないとカビたり虫が出たりするような)

という「環境」のせいで生み出されたのが「きれい好き」です。

つまり趣味でも何でも無くて、生きるために仕方なく身につけた性分。

竜児の元々持つ優しさも相まって、母親にも迷惑・罪悪感を抱かせないように、「俺は掃除が好きだ、家事が好きだ」という性格に自己洗脳していったのだと思います。

 

1話の高須くんは改めて見るとめちゃくちゃ良いやつ

1話の高須くんは改めて見るとめちゃくちゃ良いやつですね。

高須は大河のミスを責めることもなく、自身の弱みを見せて、彼女を養護します。

「情けないけど、それでも恥だなんて思わねぇ」

 

竜児と大河の身体の関係

竜児の性格を形作るのは、その家庭環境です。

母親の苦労した姿を見ているがゆえに、大河と身体の関係になるのを恐れているように感じます。

それゆえ、アニメで描かれていたキスの後の夜も「身体の関係には至らない」のかなあ、という気がしますね。

 

北村祐作に関する考察

恋愛と憧れは別物

恋愛と憧れは別物だというのがこの作品の主張だと思います

  • 祐作→すみれ
  • 大河→祐作

はどちらも「憧れ」であり、その恋は実りませんでした。

 

ちなみにこういったキャラ同士の距離、関係というのも一つのテーマですね。

亜美ちゃんのセリフからもそれが分かります↓

「あたしはね、たとえば手乗りタイガーみたいに、べったり高須くんと一体になったりしない。
実乃梨ちゃんみたいに、高須くんにとっての輝ける太陽にもならない。
あたしは、川嶋亜美は、高須くんと同じ地平の、同じ道の上の、少し先を歩いていくよ」

並び立つ「恋愛関係」以外の関係をうまく表現した1シーンでした。

 

祐作は意外と子供だった

祐作は意外と子供です。

祐作が生徒会長が海外に行くことを知り、金髪になったことがありました。

これに対しても、亜美ちゃんがアニメ15話で語ったセリフがそのものズバリですね。

「あんなの甘ったれた優等生が注目集めたがってるだけじゃん。悩んでる僕ちゃんに誰か気づいてって言いたいんでしょ。高2にもなって金髪になっただけでグレてるつもりになってるのがもう痛すぎ。心配したってこっちがバカみるだけだって。泣き叫べば救ってもらえるって思ってるやつは幸せだね」

 

とらドラ!を見る3つの方法(メディア別)

とらドラ!を見る方法をまとめます。

メディア展開が色々されているので、お好きなもので。

アルパカ

個人的にはやはりアニメがオススメです!

 

とらドラ!のアニメを見る方法

とらドラのアニメを見る方法は

  • 10周年記念のBlu-rayBOXを買う
  • VOD(dアニメストア)に登録する

のどちらかがオススメ。

 

記念盤は1万円以上するので、初見には薦められないですね…。

とらドラ好きならDISC6にOVAが付いているので、買う価値あるかもです。

 

dアニメストアに登録するのが一番良いと思います。

で一ヶ月だけ登録して一気に見ると良いかも(面白いので一気に見てしまうはず)

※初月は無料ですし

 

とらドラ!の原作小説を読む

個人的には、敷居が低いアニメから入ってほしいのですが、とらドラの原作小説も心理描写の細かさがスゴいのでオススメ。

文字に抵抗ない人は、是非どうぞ(全部で10巻あります)

 

とらドラ!の漫画を読む

地味に良いのがとらドラ!の漫画。

アニメや小説より内容は減っていますが、絵柄もかわいいし、サクサク読めます。

時間を書けずにとらドラ!を読みたいなら、漫画が一番コスパ良いです。

 

そんな感じ!

とらドラについては、もっと語れるところがあるのですが、「キャラクタが言葉で語らない思い」に注目して見ると楽しめますので是非どうぞ。

3 COMMENTS

hhh

この記事とは関係ない質問ですが、
ブログテーマはSANGOを使っているのですか?

デザインが良いなと思ったので気になって質問しちゃいました。

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