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「人生は20代で決まる」に見る人生の有限性。直視しよう【書評】

TEDスピーカーとして有名なメグジェイさんの書籍「人生は20代で決まる」の書評です。

よく言われる「20代は自由にやりたいことをやる」の害を語りつつ、本当にやるべき「人生設計」が分かる本です。

心理学や統計に基づいているものの、やや自己啓発的でして「人生どう生きようかな…」と迷っている人がヤル気を出すのにはちょうどよい本でした。

「人生は20代で決まる」の感想

取り返しのつかない人間の肉体的制約。

そんなことを本書を読むと再認識させられます。

  • 人の脳は20代で大きく変化する
  • 20代の時に身に着けたすスキルが30代以降の仕事に役立つ
  • 女性の妊娠、妊娠能力のピークは20代後半

など。

人の人生は自由ですが、肉体的・動物的な制限を避けることは出来ません。

それ故「20代は自由に生きよう!」という言説に騙されてはいけません。

現実の制限を知り、計画を立てた上で、地道に努力を重ねよう…という至極まっとうな内容になっています。

 

20代のふわふわした「自由」の嘘

20代のふわふわした「自由」って嘘だよねーというのが本書で繰り返し、若者へのカウンセリングで語られています。

痛烈だったのが、仕事につかず、20代の楽しい時間を謳歌しているという若者に著者が言い放った言葉。

どう自由なの?

知り合いの殆どが働いている昼間、あなたは自由時間がある。

でも、貧困ぎりぎりのところで生活しているあなたは、その時間、何も出来ずにいるじゃない

 

また「宝くじに当たったら人生どうしたいか?」という問いも、正しい問いではないと著者は断言します。

  • 才能やお金が問題じゃなかったら何がしたいかは意味がない
  • 実際には才能やお金は問題
  • 問うべきは「もし宝くじに当たらない人生なら何をするか?」

である、と。

 

何者かになる・なにかを決めて進む「恐怖」

私自身20代前半、就職する頃に「何者かになる・なにかを決めて進む」ことが怖かったなーと思い出しました。

夢や目標は楽しく感じますが、「べき」は義務のように感じてしまいます。

また、何かを決めて進むことは残りの可能性を消すことなので、損をした気分になります。

 

しかし本書は「何かを決めて進むことは逆に解放だ」と語り、20代のうちから人生の設計をして進まないと、30代以降で悲惨なことになる、と言います。

人生における大きな出来事は35歳までに起きる。

その時までに計画を立てて行動するべきなのです。

アルパカ

できれば20代前半で読みたい本ですが、私のようなアラサーでも人生を捉え直す良いきっかけになりますよ

 

改めて確認した人の「脳と肉体」について

改めて確認した人の「脳と肉体」についての情報が面白かったです。

そもそも本書の構成は3部構成で「仕事」「恋愛」そして「脳と肉体」となっています。

20代を超えると人の思考や性格は変わらない

性格な数値こそありませんが、30代以降「人の思考や性格はあまり変わらない」と言われています。

20代がもっともパーソナリティが変化する時代でして、この時により良く生きることが最も重要です。

※20代の人は折角のチャンスを無駄にしないように!と意識するべき

 

一方で、このトピックが出る前に心理学でよく言われる

  • こちこちマインドセット(人の能力や性格は生まれながらにして決まっている)
  • しなやかマインドセット(人の能力や性格は変えられる)

という2つの考え方に対しても触れています。

30代以降の人はこちらの考え方を知ることが、より脳の開発に役に立つと思います(別所のほうが詳しいです)

 

男性も女性も知っておくべき妊娠について

男性も女性も知っておくべき妊娠のデータにも本書では触れられています。

まとめますと

  • 女性の妊娠、妊娠能力のピークは20代後半
  • 30歳から35歳にかけて、生殖能力が落ち始め40歳になると急激に低下する
  • 20代に比べて30歳は妊娠率が半分。35歳だと4分の1にまで下がる
  • 排卵期に性行為をすると、35歳までの女性は20%~25%の妊娠のチャンスがある。つまり妊娠するまでは平均4~5ヶ月かかる
  • 35歳以上では流産の可能性が高まる

など。

著者のメグジェイさんが出会ったある女性は、こういった事実(データ)を知らずに「40歳までキャリアを築き、41歳で初産する」と言っていたそうな。

制約がある事柄から人は目を背けたくなりますが、現実をしっかりと「早め」に向き合う必要があります。

 

身も蓋もない現実の向かい方

ということで人生は30代から始まるのではなく、既に始まっていて、将来に向けた準備は今のうちにしなきゃいけないよね、って内容でした。

 

で、身も蓋もない現実の向かい方としては、

  • ハッピーエンドから逆算した人生の計画を立てる
  • 定職につく
  • 結婚を真剣に考える

ことが重要です。

正直言って当たり前の内容です。

しかし、「まるで自分だ…」と思える若者の悩みを通じて、重要性を再認識できるのが本書の特徴です。

 

ちなみに私の心に刺さったのは「自分のキャリアを決めるのが怖い」という若者に対してのこの話。

  • あなたは人生を24種類のジャム(選択不可能なほど無限の可能性の例)と思っているけど、現実には6種類しかないのよ
  • 人が本当にほしい人生は「カスタムバイク」。一つ一つは、あり物の様々なパーツに過ぎない。しかしそれを組み合わせることでオリジナルになる

ってことで、カスタムバイク作りを意識しながら、人生のパーツを選び、生きていこうと思います。

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