人を守る立場ゆえ、自分たちの身を守るプロでもある自衛隊。
そんな彼らの防災準備、災害時の対応方法がまとまった一冊が「自衛隊防災BOOK」です。
無人島サバイバル本はよく見かけますが、現代日本でのリアルなサバイバル本は珍しいジャンルです。
災害発生時に「自分自身と、自分の大切な人々を守る」ため、読んでおきたい一冊でした。
目次
自衛隊防災BOOKの内容
自衛隊防災BOOKの内容について。
まず、目次は以下の通り。
- プロローグ まずは日頃からの「備え」が大切
- CHAPTER 01 災害時に役立つライフハック【発災時編】
- CHAPTER 02 災害時に役立つライフハック【被災時編】
- CHAPTER 03 日常生活に役立つライフハック
日頃の備え(防災)と、災害発生時の「ライフハック=テクニック」が100個あります。
一度読んで頭に入れておくだけでも、何かあった時、役に立ちます。
ちなみに著者はもちろん「自衛隊」です。
※厳密には「自衛隊&防衛省」
個人が書いた本ではありえないほどの内容&信頼度です。
自衛隊防災BOOKのテクニックまとめ(振る舞い編)
自衛隊防災BOOKの100個あるテクニックの中で、個人的に「大切」と思ったものをまとめました
まずは災害発生時の「振る舞い」に関して。
地震発生時にはまず「上」を見よう
地震発生時には物陰に隠れたくなりますが、大切なのは「まず上を見て、落下物から身を守ること」です。
何も落ちてこないことを確認してから、安全な場所に移動しましょう。
避難時は真夏でも長袖と長ズボンを着用すること
災害発生後に避難するときは、真夏でも長袖と長ズボンを着用しましょう。
いちばん重要なのは「怪我をしないように肌を守ること」です。
そのため、肌を露出しない服(長袖、長ズボン)を着るようにしましょう。
可能であれば、ナイロンよりも木綿のほうが良いとのこと。
「燃えにくさ」がポイントです。
※そこまでやるのは、しんどい気もします。出来る範囲でやりましょう
懐中電灯をランタン代わりに使用する
懐中電灯をランタン代わりに使用する方法が載っていました。
懐中電灯に新聞紙やビニール袋をプラスすれば、直接光が「広がりのある明かり」に様変わりします。
※発火の恐れもあるので、熱くなったら使用をやめましょう

くしゃくしゃが光を反射(引用元:自衛隊防災BOOK)
断水時にはポリ袋をバケツ代わりにする
災害で断水した際に使える技として「ポリ袋をバケツ代わりにする」という技があります。
大きめのポリ袋を重ねれば、水を入れることが出来ます。
この際、水は袋の半分までに抑えることがポイントです。
自衛隊防災BOOKのテクニック厳選(持ち物編)
自衛隊防災BOOKの100個あるテクニックの中で、持ち物に関して役に立った内容のいち部を紹介します。
災害発生時に「枕元」に置いておいたほうが良い3つの物
災害発生時に「枕元」に置いておいたほうが良いものは3つあります。
- スリッパや靴
- 懐中電灯
- 笛(ホイッスル)
地震発生時には、窓ガラスやテレビの液晶画面などが散乱し、歩く(避難する)のが困難となります。
そこで、必ず靴やスリッパなどを用意しておきましょう。
私も地震を経験したから言えるのですが、玄関まで悠長に靴を取りに行く暇はありません。可能であれば、避難用に一足用意しておくのが良いでしょう。
懐中電灯はもちろん、停電時に役立ちます。
現在はスマホがあれば、懐中電灯代わりになりますが、停電時には充電が出来ないので「懐中電灯代わり」にスマホを使うのはあまり得策とは言えません。
笛は、家具などに潰されて身動きが取れなくなった時に、「救助を呼ぶ」のに役立ちます。
100均でもいいので、必ず用意しておいたほうが良いでしょう。
自衛隊の持ち物はハンカチよりも手ぬぐいが多い
自衛隊の持ち物はハンカチよりも手ぬぐいが多いそうです。
手ぬぐいは(ハンカチよりも)長さがあるため
- 止血に使える
- マスク代わりに顔を覆える
- タオルとしても使える
など様々な用途に使えます。
今どきの若い人で、手ぬぐいを持っている人はなかなかいないと思いますが、防災用に用意しておいてもいいかも。
自衛隊の私服は「防水仕様」が多い
自衛隊の私服は「防水仕様」が多いようです。
とくにアウトドアブランドの防水服なら、機能性とオシャレなデザインの両方を叶えてくれるので、優れものです。
※本書には書いていませんが、オススメは「GORE TEX」素材です。完全防水なので、雨の日の外出、音楽フェスやアウトドアなど様々な場面で役に立ちます
自衛隊防災BOOKの感想まとめ
自衛隊防災BOOKの感想としては
- 災害時に知っておいたほうが良い知識がコンパクトに纏まっている
- サバイバル本を一冊選ぶならまずはコレ
- 防災用食品、持ち物のリストが参考になった
です。
特に役に立ったのは枕元においておくべきものは「笛、靴、懐中電灯」の3つだということ。
※早速、両親にも教えてあげました
ちなみに、本書にちょくちょく登場する可愛い女性は「河野優子」さんです。

自衛隊河野優子(引用元:自衛隊防災BOOK)
詳細にプロフィールが載っています、アイドル的存在。
- 第6期自衛官候補生
- 第4補給処木更津支所へ配属
- 趣味は音楽、映画鑑賞、ライブ
- 特技はカメラ
可愛い人が載っているので、防災意識の薄いおじいちゃんに渡す時に役立つかも?(すみません、余談でした…)
また、本書のもう一つの目玉「防災用食品&持ち物リスト」は別記事にまとめるのでそちらを参照ください。
追記:リストをまとめました!

以上、自分と大切な人のために「自衛隊防災BOOK」の100の知識を学んだ…というお話でした。
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