パレオさん(鈴木祐さん)の「ヤバい集中力(1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45)」の充実っぷりがスゴイです。
- 仕事や勉強する前についついスマホをいじってしまう
- 作業を開始してもすぐに別のことに気が散ってしまう
- 集中しているつもりだけど、いまいち成果が上がらない
という人が読むと、悩みが解決しますよ。
この本のポイントはなんと言っても、
1年で数千本の研究論文を読む著者が、
最新の科学的エビデンスを厳選してまとめている
という点。
つまり、「自分はこうやって試して、集中力が上がった(気がする)」という体験談系の本と違って、信頼度が圧倒的に高いのが特徴です。
「論文とか科学的とか難しそう…」という心配もありません。
45個に分かれた「ライフハック」を好きに試すだけでも集中力が上がるので、使いやすいですよ。
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ちなみに「ヤバい集中力」以前のパレオさん本もクオリティ高いので必見です↓
目次
パレオさんの「ヤバい集中力」とはどんな本?
「ヤバい集中力」とはどんな本か?
- 「そもそも集中力とはなにか?」が分かる
- すべての話の裏付けが「最新の科学的エビデンス」による
- 45個のライフハックに別れて紹介されている
って感じ。
目次はこんな感じ↓
- 序章 獣と調教師
- 第1章 餌を与える
- 第2章 報酬の予感
- 第3章 儀式を行う
- 第4章 物語を編む
- 第5章 自己を観る
- 第6章 諦めて、休む
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で、「ヤバい集中力」という本のヤバさは「集中力についての深い洞察」にあります。
そもそも集中力とはなにか答えられますか?
そもそも「集中力」とはなにか?
日常で使う言葉だし、なんとなく分かった気がしますよね。
しかし、以下の質問に答えられる人は、ほぼいないはず。
- どうして人類は数千年も集中力の欠如に悩んできたのか?
- 大事な能力なのに、なぜ人類は集中力を進化させなかったのか?
- ゲームやスマホには発揮できる集中力を、仕事には使えないのはなぜか?
- 一流のアスリートが独自のルーティンで集中力を高められるのはなぜか?
実は集中力というのは、抽象的過ぎる言葉なんですよね。
本書を読むと「集中力の正体」は
集中力は「いくつものスキル」がからみあったもの。
単一能力ではない。
ということが分かります。
集中力は遺伝が半分。残りは「獣と調教師」
残酷な事実ですが、集中力の半分は生まれながらに決まっています(遺伝が半分)。
しかし、残りの半分は訓練して鍛えることが可能です。
では、どうすれば鍛えられるのか?
「ヤバい集中力」では、「獣と調教師」という比喩を使い、その正体を解明しつつ、方法が語られていきます。
先にネタバレすると
- 「獣」:本能。パワーが強く、難しいのが嫌い
- 「調教師」:理性。非力だが、論理的
です。
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名著「スイッチ」や「ファスト&スロー」を読んだことがある方ならおわかりの通り、
「象と象使い」
「システム1とシステム2」
と同じ考え方ですね。
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この考え方を理解しないと、集中力がある”つもり”になってしまいます。
で、集中力がいつの間にか「元通り」になってしまいます
ヤバい集中力で語られる「本能」と「理性」の特性
ヤバい集中力では「獣(本能)」と「調教師(理性)」の特性が分かりやすく語られます。
それと同時に
「なぜ集中状態に入るのは難しいのか」
「なぜ集中力を保つのは大変なのか」
などの疑問が一気に解決されます。
特に重要なのは「残念ながら調教師は獣に勝てない」という事実。
この前提に基づいて、どのように集中力を上げるのか?が、45個の信頼できるライフハックとともに紹介されています。
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【余談】パレオさん(鈴木祐さん)って誰?
具体的なライフハックの前に、著者のパレオさん(鈴木祐さん)について簡単に紹介しておきます
- 元出版社勤務のサイエンスライター
- 100万PV超えの人気ブログ「パレオな男」の運営者
- メンタリストDaiGoさんのリサーチ協力
で、本書でも書かれている通り「ヤバい集中力」を発揮して、毎日”規格外”な生産性で仕事をしています。
INPUT:1日に15本の論文と3冊の本を読む
OUTPUT:2万~4万文字の原稿を書く
言っておきますが、これを「ほぼ毎日」続けているようです。
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「ヤバい集中力」の45の神ライフハックまとめ
「ヤバい集中力」の45個の神ライフハックをまとめました。
- 「獣(本能)を動かす」方法
- 「調教師(理性)を鍛える」方法
に分かれています。
※ネタバレになるので載せようか迷いましたが既にAmazonの紹介ページに一覧表があったので、載せてしまいますm(_ _)m
概要は上記のとおり。
詳細は書籍を読んでご確認ください。
一例を上げると、私はコーヒーを頻繁に飲むので「カフェインと集中力」に関する研究結果が、驚きの連続でした。
- 1度に飲むカフェイン量の限界は缶コーヒー2本
- コーヒーと同時にミルクなどを摂取したほうが良い
- カフェインによる集中力向上の数値は○○%
- 1日の中でカフェインを飲む「理想的なタイミング」がある
など。
特に「起床から90分以内にはコーヒーは飲まないほうが良い」というのは、朝起きてすぐにコーヒーを飲む習慣がある人が多いので、もっと知られるべき事実ですよね。
その他、
- 有能な人を頭に思い浮かべる
- 朝一でやるタスクは簡単なものにする
- こまめにアナログで記録をとる
など簡単にできる方法もあり、とにかく導入しやすいです。
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「ヤバい集中力」を読んだ感想(書評)
「ヤバい集中力」を読んだ感想(書評)です。
私は普段から「パレオな男の書籍」や「パレオチャンネル」を読んでいるので「そういえば、そんな研究結果が紹介されていたな」という既視感がありました。
ただ、使いこなせてはいない現状…。
知識はあるけれども「どれから手を付けていいか」「どれが一番重要なのか(効果的なのか)」がわからないなーという悩みがあったんですよね。
そんな中で、
- まずは理論(全体像)を解説して
- それぞれの方法(ライフハック)を紹介して
- 最後に取り組むべきはこれ(ロードマップ)と教えてくれる
本書のような存在は非常にありがたいです。
また、過去に集中力をあげる取り組みをして遭遇した問題
「一度改善したはずの集中力が、いつの間にか消えている」
これに対する解決方法が、本書を読んで見えてきました。
今まで自分は「対処療法(その場限りの対応)」をしていたんだな、と気づけましたね。
って感じで、
集中力に対する間違えた思い込みを無くし、自分の時間を作るためにも、必読の一冊です。
買って損はしないですよ!
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