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『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』が良書すぎた【感想】

『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』が良書すぎたので感想書きます。

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天才科学者「アダム・グラント」の良書「ORIGINALS」

現代もっとも注目されている天才科学者の一人「アダム・グラント」。

彼の「ORIGINALS」は「いかにしてオリジナリティは生まれるのか」というところにフォーカスした良書です。

  • 新しいことを初めたいけど怖い
  • 人と違うことをやりたいけどやり方がわからない

という人に読んでもらいたい一冊。

以下、個人的に面白かったところを中心にまとめていきます。

 

重要な思考様式「ジャデブ」

アダム・グラント自身がやっている重要な思考様式が「ジャデブ」です。

いわゆる既視感の「デジャブ(デジャビュー)」を逆にしたもの。

「既存システムやルールが成立する理由を考える」という考え方です。

 

なんだそれだけか…と思ってしまいそうですが、これこそがORIGINALな考えを生み出すのに重要です。

というのも、オリジナリティとは「破壊→創造」のプロセスでして、現状を認識してそれを変える必要があるからです。

 

最初に必要なのは

  • 「既存システムがどの様に成立しているのか」を知る
  • その上で、その中で問題や矛盾を解決する

という流れです。

とある大学生たちが始めたメガネのオンラインサイトが全米で人気になりましたが、彼らが最初にやったのも「市場を知ること」でした。

「なぜこんなにメガネの値段は高いのか?」という疑問から初めて、市場調査をした結果、「トップの企業が独占して、価格をコントロールしている」ということに気づきました。

そこから、既に成熟し安定した眼鏡の市場を開拓していった…という話です。

 

こんな思考様式を身につけることがオリジナルになるための第一歩です。

ということで日常生活の中から「何故こういう風になっているのか?」という視点で過ごすことが重要です。

 

覆される常識の数々

この本「ORIGINALS」で面白いのは、常識がどんどん覆されることです。

リスクを取るよりもリスクのポートフォリオが大事

リスクを取るよりもリスクのポートフォリオが大事というのが本書の一番の目玉だと思います。

リスクを取って起業した人々を褒め称える文化がありますが、現実的には「非常に安定志向で」「リスクを取りたくなかった」人々が、結果的に成功しているそうです。

一番面白いデータとしては「本業を続けながら副業で事業を起こした場合、専業よりも33%も成功していた」というもの。

 

これは何故かというと結局人間は心理的な安全がないと、挑戦を出来ないからです。

ある領域で挑戦するために、ある領域では慎重に行動する。

そんな風にリスクのポートフォリオを組むことが非常に重要です。

 

先行者有利は嘘(ひとより早いの残酷な結末)

市場開拓は早い方が良い!というのがビジネスの定説です。

しかし、色々と調査をした結果、どうやら嘘だったようです。

先発企業と後発企業の失敗率と、生存時の市場占有率を調べたところ

  • 先発企業:失敗率47%、生存時の市場専有10%
  • 後発企業:失敗率8%、生存時の市場専有28%

ということで、後発企業が圧勝でした。

もちろん、先発企業に勝ち目があるから参入したというバイアスもあるかもしれません。

しかしながら、早く参入したからといってうまくいくというのは絶対的ではないようです。

アルパカ

先行者でいたいと思う人の考えは、こういうデータを見ても変わらないという話もブラックで面白かったw

 

先延ばしにすることは悪いことではない

今日できることを明日やるな!

という言葉がありますが、どちらかというと本書で書かれているのは逆の考え。

「明後日に出来ることを、明日に回してはいけない」というマーク・トウェインの言葉の方が近いです。

 

例えば、ダ・ヴィンチはモナリザを完成させるのに15年以上かかりました。

その間、色々と研究など「横道にそれて」そこまで時間がかかったそうです。

しかし、その間に行った「光の研究」などの「余計なこと」が絵の完成に役に立ったのだとか。

 

また、アダム・グラントのウィットに富んだ発言も面白かったです。

「現代の我々は、産業革命とプロテスタントの労働倫理がもたらした、効率性への異常なほどのこだわりに囚われているが、そのずっと前は、先延ばしすることのメリットが文明の中で認められていたのだ」

と語っています。

ちなみに古代エジプトでは先延ばしを意味する動詞は2つあります。

一つは「怠惰」。

そしてもう一つは「好機を待つこと」だったのだとか。

 

「若いうちに結果を出せないと才能がない」の嘘

「若いうちに結果を出せないと才能がない」というのも半分本当で、半分ウソです。

イノベーションにはそもそも2つのスタイルがあります。

  • 概念的イノベーション
  • 実験的イノベーション

で、若くして成果を出せる人は「概念的イノベーション」と呼ばれる、思いつきや斬新なアイディアを使っています。

しかし実験的イノベーション、つまり「時間はかかるけど、コツコツと試して改善していく」というスタイルも世の中には存在します。

映画で言うと、オーソン・ウェルズは25歳の時に「市民ケーン」を作りました。

※アメリカの映画ランキングで度々1位になる名作

しかし、アルフレッド・ヒッチコックは60歳前後の3年間で名作「めまい」「サイコ」などを作っています。

 

成功している人々の習慣や興味を真似する

成功している人々の習慣や興味を真似するのも効果がありそうです。

ノーベル賞受賞者は、芸術に興味がある人が多い

面白かったデータとしてはノーベル賞を受賞した科学者は、一般の科学者よりも芸術に興味がある人が非常に多かったという話。

具体的には

  • 文筆(作詞、フィクションづくりなど)は12倍
  • 舞台芸術(演劇など)は22倍

もやっていたそうです。

しかもこれ、科学者のみならず、優れた起業家や発明家も似たような結果だったそうです。

 

本業とは別のところから、インスパイアされることで新たな発想が生まれる、ということ。

と言いますか、最初に紹介した「ジャデブ」のように、現状を別の視点から見るために、芸術活動が役に立っているのだと思います。

 

クリエイティビティのために文化の違う国に住むというのも一つの方法

クリエイティビティのために文化の違う国に住むというのも一つの方法なようです。

研究結果によると、

  • 文化の全く違う国に
  • 数年間住んで
  • 現地で仕事とをする

ことで、オリジナリティが生まれやすかったのだとか。

ということで、日本でオリジナルな成果を出したいのであれば、あえて数年海外で働くというのはありかもしれませんね。

 

質と量はどちらがいいか?傑作を生み出すには「圧倒的な量が大事!」

質と量はどちらがいいか?

傑作を生み出すには「圧倒的な量が大事!」という結論です。

例えば、音楽の世界では名曲を作った人々も、

  • モーツァルト(600曲 → 6曲)
  • ベートーベン(650曲 → 5曲)
  • バッハ(1000曲 → 3曲)

ほどしか名曲扱いされていません。

また、アインシュタインは248の出版物のうち、「一般相対性理論と特殊相対性理論」以外は、ほとんど注目されていないと言います。

 

まとめ:ORIGINALSは何か新しいことをやる前に是非読みたい本

ORIGINALSは何か新しいことをやる前に是非読みたい本だなあ、という感想です。

科学的な研究結果に基づくデータの信頼性があるので、そのへんの自己啓発本よりも明らかに役立ちます。

しかも、出てくる話題がかなり面白い。

誰もが知っている偉人の話を中心に、読んでいて全く飽きません。

 

ちなみに、今回は触れませんでしたが、キング牧師の話が一番衝撃的で、

  • 「I HAVE A DREAM」という言葉は演説中に思いついた
  • あのスピーチの原稿を書くのは前日の夜10時から徹夜で書き上げた
  • というかそもそも代表として表に立つつもりも無く、担ぎ上げられただけだった

みたいなエピソードが面白かったです(もう少し色々ありますが割愛)。

結局彼が、

  • オリジナルな存在になれたのは何故か?
  • 人々の心を打つ名スピーチを出来たのはなぜか?

ということが本書を読むとわかりました。

 

ということで、面白い&役立つ本を読みたい方はぜひ読んでみてください~。かなりオススメです!

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