【RHYMESTER(ライムスター)】「K.U.F.U.」の歌詞考察「ウサギになれないカメの戦い方」

「ウサギになれないカメの戦い方」知っていますか?

ジャパニーズヒップホップの先駆者「RHYMESTER」(ライムスター)。

彼らの曲で「K.U.F.U.」という曲の歌詞が面白いので紹介します。

» 参考:K.U.F.Uの歌詞はこちら

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ウサギとカメのレースは教訓としてダメ

「ウサギとカメ」が教訓としてダメ、って話から。

足の速いウサギと、足の遅いカメが競走して、最終的にはカメが勝利する童話があります。

 

この話の中で「カメは最後まで諦めずに頑張った&勝てて良かった!」という美談が語られています。

ライムスターの曲「K.U.F.U.」の中では「これって違うんじゃない?」という洞察がありました。

簡単に言うと

  • 敗者(ウサギ)はバカで油断しただけ
  • 勝者(カメ)は敵のミス待ち

という構造だよね、と。

 

才能あるウサギを、弱者代表のカメが打ち負かす物語。

それはそれで良いけど、カメはあまりにも無策だし、勝算ないのに挑んでる。

 

「最後まで諦めるな」というのは日本人が好きな精神論ですが、現実的に大事なのは「工夫」です。

 

武器はたゆまぬ「工夫」(K.U.F.U.)

弱者が強者に勝つための武器は、たゆまぬ「工夫」(K.U.F.U.)っていうのがこの曲の中の主張。

曲の中で語られている、ライムスター自身の変化の流れが痺れます。

  • ライバルよりもマシだと思ってヒップホップを始めた
  • 最初は天狗だった
  • しばらく経って自分は天才じゃないと気づいた
  • 天才じゃないゆえに「限界がない」と気づいた

 

で、そこからは

声で勝負

→リズムで勝負

→イズムで勝負

と、どんどん試していく、工夫して継続していく。

天才じゃないからこそ、才能がないからこそ、様々なやり方を試すことで自分なりの道を歩んだという話。

 

結果、「ダサい」と言われていた昔を乗り越えて、勝者になった。

ちなみにライムスターは、日本語ヒップホップが根付いていない時代から活動して、約30年になります。

歌詞の中にもあるように

「それ(ライムスターがやっているヒップホップ)ならオレにも出来ると言った、口だけの人々」

は、30年の時を経て、みんないなくなっているはず。

合掌。

 

では、何故そこまで残り続けたのか、勝ち続けられたのか?

結論としては、たゆまぬ「工夫」です。

  • たゆまぬ=継続
  • 工夫=変化

言い換えると「継続と変化」

本当に、これに尽きるっぽい。

 

才能がないカメに必要なのは「継続」+「工夫」

「ウサギとカメ」の子供向けの童話では語られない事実。

才能がないカメに必要なのは「継続」「工夫」です。

 

ライムスターの「才能があった1個人の成功談」に思えるかもしれませんが、違います。

小さな継続と工夫(進捗)が、大きな結果をもたらすという「研究結果」もありまして、評価や外部の報酬(給与)などよりも、日々の進捗がハイパフォーマンスを生むそうです。

継続し、それが少しでも成果を生むように工夫する。

モチベーションを保ち、成功するにはそれが一番の近道です(下記の書籍に詳しく書かれています)

 

音楽の力っていうのは素晴らしく、聞くだけでモチベーションアップします。

ってことで、

  • 自分には才能がないと嘆く時
  • 継続できているが結果が出ない時

は、この曲を聞いて「継続と工夫」を思い出すと良いと思います。

 

ライムスターに興味がある人は、ベストアルバムもオススメです(私も最初はこれから入りました)