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漫画「放課後さいころ倶楽部」のネタバレ感想(レビュー)。実は話も面白い

漫画「放課後さいころ倶楽部」のネタバレ感想(レビュー)です。

この作品、扱っているボードゲームの量と、その説明の上手さが注目視されますが「実は話も面白い」です。

ってことで、個人的な面白いポイントなどを語っていきます。

「放課後さいころ倶楽部」のネタバレ感想(レビュー)

「放課後さいころ倶楽部」のネタバレ感想(レビュー)です。

先に概要を簡単に(不要なら読み飛ばしてください)

  • 作者:中道裕大
  • 出版社:小学館
  • 掲載誌:ゲッサン
  • レーベル:ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
  • 発表号:2013年4月号

一言で言うと「女子高生がアナログゲームを通じて、友情を深める」みたいな内容です。

あらすじ

京都の女子高生・美姫は自分の殻に閉じこもりがちな毎日を送っていた…

そんなある日、ある少女との出会いから、新たな「楽しい」を探す日々が始まる!

 

キャラクター(旧世代主人公/新世代主人公)

キャラクターです。

まずは1巻以降の「旧世代主人公」たち

  • 武笠 美姫(たけかさ みき)
  • 高屋敷 綾(たかやしき あや)
  • 大野 翠(おおの みどり)
  • エミーリア

 

新世代主人公たち

  • 黒崎 奈央(くろさき なお)
  • 時坂 環菜(ときさか かんな)

 

あと、主要なキャラクタはこんな人々。

  • 店長:金城タケル(きんじょうタケル)
  • 田上 翔太(たのうえ しょうた)
  • 吉岡 龍二(よしおか りゅうじ)
  • 渋沢 連(しぶさわ れん)
  • 青島 悠人(あおしま ゆうと)

 

一番面白いのはミドリがボードゲームデザイナーになるまでの話

人間的な成長(周囲との付き合いの変化)や、恋愛が読んでいて面白いです。

しかしそれ以上に面白いのは「ミドリがボードゲームデザイナーになるまでの話」だと思っています。

 

【第4巻】自分でゲームを作りたくなる(ミドリの自作ボードゲームの話)

第4巻でミドリは、ジョージ(店長の友人でありボードゲームデザイナー)にテストプレイしてもらうことになります。

 

未完成ゲームを出すのを渋るミドリに、ジョージは語ります

「頭の中で考えているうちはダメです」

「ゲームはひとりじゃ作れない」

そして、ミドリは友人にゲームをやってもらいます。

ゲームのできは散々でしたが、テストプレイしてもらうこと(プレイヤーと一緒に作ること)の重要さを知り、ゲームデザイナーの道を歩み始める…というお話でした。

アルパカ

こういう話を見ると自分でもゲームが作りたくなりますw

 

【第5巻】エミーのゲーム分析が面白い(だるまさんがころんだを面白くする方法)

ミドリのライバル枠として「ゲームデザイナー」を目指すエミー。

彼女のゲーム分析が面白いです。

第5巻の「だるまさんがころんだ」をどうやって面白くするか考えるシーンが好きです。

 

「終わり」と「ごほうび」を付け加えるというシンプルなルールでして、

  • 子どもは鬼にタッチができたら1ポイントGET
  • 鬼は、子どもに逃げられた後、決められた歩数でタッチできたら1ポイントGET
  • 1人1回ずつ鬼をプレイする
  • 合計ポイントが高い人が優勝

という感じ。

アルパカ

やってないけど、絶妙なバランスになりそう

 

【第7巻】ボードゲームコンペに出展

第7巻では、ボードゲームコンペに出展という展開になります。

ミドリの作った「ワンルーム バージョン2」を、みんなでテストプレイします。

ついつい「まとまったゲーム」を作ってしまうミドリは、自身の道を見つけます。

今まで頭のどこかで勝手に思考を縛ってた
私の尊敬するデザイナーがそうして来たから、プロの作るゲームは「こうあるべき」だって
でもいつのまにか「こうあるべき」にとらわれて、自分の「こうしたい」を置き去りにしていた

何の遠慮も制限もいらない
私のやりたいこと、全部詰め込んでいいんだ

 

挑戦する時のいくつかの壁

挑戦する時のいくつかの壁があるよなあ、というのが個人的な感想です。

  1. 憧れて、自分でも生み出したいと思うこと
  2. 実際に作ってみること
  3. 作ったものを一旦は完成させること
  4. 他人の評価に晒すこと
  5. 分析し修正するサイクルを回すこと
  6. 成功するまで続けること

という段階で、それぞれ壁があります。

 

ミドリのように、将来の夢として憧れを持っている場合でも「3.完成」までいくのは大変です。

さらに言うと「4.他人に見せる」というのも、心理的な負担が大きいことが、漫画を読んでいて気づきました。

 

消費だけでなく「創作する」方が何倍も面白いと思いますが、やれるのは「壁」を乗り越えた人だけなのだな、と思います。

※そもそも作者自身が、ボードゲーム好きが講じて、ボードゲーム漫画を「創作」してますし

 

個人的な感想(面白いポイントレビュー)

個人的な感想(面白いポイントレビュー)です。

よもやま話と巻末のコラムが面白い

本編からそれますが、

  • すごろくやの丸田さんの「ボードゲームよもやま話」
  • 作者の中道裕大さんの「巻末のコラム」

が面白いですw

作者達のボードゲーム愛が伝わってきますw

アルパカ

2巻の「一緒にやる仲間がいない問題」は胸にしみる…

特に、ボードゲームよもやま話に関しては、限られたスペース内で、ゲームの本質・面白さを説明しています。

インスト(ゲーム説明)をする際の参考になります。

 

第1巻からサービスシーンを入れるのがスゴい

女子高生×アナログゲームという新ジャンル。

そこを切り開くためか、第1巻では早速「サービスシーン」が入っています。

具体的には、転校生の「高屋敷綾」が池に濡れて、下着姿になります。

アルパカ

こうやって引きつけるのか!と勉強になりますねw

その後も、時折「水着カット」「温泉カット」を入れたりと、読者の心をよくわかっています(絵柄が可愛いので非常に良いですね、はい)

 

新ジャンルを始めるときには、潜在層をいかに取り込めるかが重要になります。

それ故、こういう本能的なところを責めるのは、良い「戦略」だなと思いました。

 

店長が良い

数少ない大人の「店長」が良いです。

店長(金城タケル)は、もともとアメリカ国籍で、米軍沖縄基地にいました。

で、ジョージ、マイクという同僚とボードゲームをやっていました。

グルメ漫画で料理を通じて仲良くなるように、この漫画ではボードゲームをやって仲が深まり友情が芽生えます。

カタンをやって、お互いのことを認めあったエピソード(2巻)が好きです。

 

「趣味」の領域でのふれあいを通じて、人同士が変化するというのに、ついつい人は引かれてしまいます。

きっとそれは、敷居の低さと、趣味の持つ面白さ・得体の知れない深さを垣間見るからかな、と。

 

3巻では「バトルライン」というかなり頭を使う2人用ゲームで戦う場面も良かったです。

ゲームデザイナーになったジョージに、委員長(ミドリ)のゲームをプレイしてもらうために、わざと負けていました。

いわば、勝負に勝って試合に負けた的な展開。

店長のキャラクタ描写にもつながるし、良いエピソード。

 

あと印象的なのが、7巻の「マイクの彼女がスパイだった」という話。

名作ボードゲーム「プエルトリコ」の内容紹介が良かったですし、女子高生のほのぼのした世界線とかけ離れた展開も面白かった。

女子高生というフックで、表現の制限が生まれてしまいますが、こういう別世界の話を挟むことで、表現の幅が生まれますね。

 

8巻からまさかの主人公交代&店長と女子高生の恋

7巻最後で、学年が変わることになります。

で、8巻からまさかの主人公交代です!w

さらに店長があこがれの人枠で、女子高生とおっさんとの恋愛物語が始まります!

アルパカ

何だこの展開…!

 

7巻までの愛着あるキャラクタも徐々に出てきて、「放課後さいころ倶楽部」世界がどんどん広がっていく感じも楽しいですね。

さながら拡張パックのごとく、楽しめます。

 

友情の次は、報われない恋愛というテーマが作品を覆います。

ボードゲームの本質は「知略、そして運をいかに味方につけるか」だと個人的には思っています。

ということで、なんらかの戦略が発揮される、そして最後は運に任せるという展開があると、嬉しいなあと思っています。

 

…って感じで、今後も長く続いて欲しい漫画です。

放課後さいころ倶楽部の中で紹介されたボードゲームについてもまとめました

» 参考:「放課後さいころ倶楽部」のボードゲームまとめ【個人的オススメ度も】

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