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未来のミライのネタバレ感想と考察

細田守監督の映画「未来のミライ」を見てきました。ネタバレ感想です。

  • 子供を持った親
  • 弟や妹がいる人
  • 親孝行を意識し始めた成人

あたりが見ると、楽しめる映画です。
それ以外の層には、なかなか刺さりづらいかと。

 

ちなみに、「近年の細田守監督作品が好きな方に勧められるか?」というと、ちょっと微妙。
というのも、「娯楽要素」よりも「作家性」が全面に出た作品だったためです。

ただ、

  • アニメーションはきれい
  • 普遍的なテーマを扱っている
  • 舞台設定などの試みは面白い

ということで、個人的には充分満足。

子供が生まれた後、もう一度見るとより楽しめるのかなーと思います。

以下、ネタバレありのため、注意!

ネタバレ無しの紹介はこちら↓

未来のミライのあらすじと感想(ネタバレなし) – あるアルパカの知恵

 

未来のミライのあらすじ(ネタバレあり)

未来のミライのあらすじをネタバレありで話します。

物語のあらすじ

物語の簡単なあらすじ

  • 子供のいない夫婦は家を立て、犬を飼う(犬の名前はゆっこ)
  • 主人公の訓(くんちゃん)が誕生する
  • ミライちゃんが生まれる(この時、訓ちゃん4歳)
  • くんちゃんは、「お母さんお父さんが未来ちゃんを大事にする」ことに嫉妬
  • 中庭で不思議体験が色々と起こる。くんちゃんは、様々な人と出会う。
  • くんちゃんは、「未来ちゃんが妹であること」を受け入れる

 

くんちゃんが中庭で出会った人々

  • 最初は人化したゆっこ(犬)
  • 高校生になった妹の未来ちゃん
  • 子供の頃のお母さん
  • 若い頃のひいじいちゃん
  • 高校生になったくんちゃん

 

未来のミライの解説

未来のミライは簡単に言うと、くんちゃんが妹の存在を受け入れるまでの物語です。

 

くんちゃんが妹の存在を受け入れるまでの物語

「未来のミライ」は、細田監督の経験がもとになっている作品です。
一人っ子の細田監督は、二人目の子どもを育てた際に、兄妹での“母の愛”を奪い合う攻防があることを知ったとインタビューで答えていました。

 

私も年下の兄弟がいるのでわかります。
弟(妹)が生まれたての頃は「自分が大事にされていない」と感じます。
それまでは、自分が家族の中で一番大事にされていて、愛されていて、という自覚がある。

しかし、父親母親みんな、自分よりも「赤ちゃん」の方に興味がいく。
それが不安で、不満でたまらないのです。

 

作品中では、犬(ゆっこ)に「嫉妬だ」と言われていましたが、まさにその感情。
そんな自分の気持ちと向き合い、それを受け入れる=妹の存在も受け入れること。

それが、4歳のくんちゃんにとって、乗り越えるべき試練なのです。

 

中庭から異世界へ通じることの意味は?

父親は建築家なので、家族が増えたことをキッカケに家を増築します。
その結果、家の構造が複雑になり、くんちゃんが歩き回るのに楽しい空間になっています。家の中をくんちゃんの「低い視点」で見るだけで、冒険になる。

これはアニメーションの楽しさ、表現のための仕掛けだと思います。

 

そして、そんな家の中の「中庭」からは、異世界へ通じています。
中庭は、くんちゃんが大人になる(妹の存在を受け入れる)ため、色々なことを学ぶ場として機能しています。

いわゆる通過儀礼です。

ジブリで例えると、千と千尋の神隠しで「トンネルの向こうに行って帰ってくる」ことで千尋が成長するのと同じです。
未来のミライの中庭は、千と千尋の神隠しでいうところの、トンネルと同じ役割を果たしています。

 

大人(父親、母親)からすると、子供がある日突然成長しているように思えます。
「そこにはこんな裏側があるのではないか(中庭での不思議体験)」というのがこの作品の肝。

子育てをした細田さんの空想です。

 

子供のうちは、現実と幻想が入り交じるのが普通です。
それをアニメーションという物理制約のない世界で表現しているところに、この作品の素晴らしさがあると思います。

 

中庭での体験は「繰り返される生のリレー」の体験

中庭での体験は、くんちゃんにとってどんな意味があったのでしょうか?
様々な人との出会いを通じて、くんちゃんは学習をしていきます。

  • くんちゃんが生まれたことで、ゆっこも同じ気持ち(嫉妬)を体験したこと
  • 母親も子供の頃は自分と同じで、散らかすのが楽しく、怒られていたこと
  • じいじとばあばは、ほんのちょっとのばあばの優しさによってもたらされて結ばれたこと、そしてその末に自分が生まれたこと
  • 今の自分のわがままを、高校生の自分は後悔すること
  • ゆっこにも母親がいること、くんちゃん母にもばあばがいること 

 

多くのことを知ったくんちゃん。
繰り返される「生のリレー」を受け取ったのです。

 

そしてラストダンジョン的な東京駅。
お父さんお母さんの名前がわからない、妹の未来ちゃんを受け入れていない状態のくんちゃん。
結果、黒い新幹線に引きずり込まれます。

(未来ちゃんも引きずり込まれそうになります)

 

東京駅の遺品物係から言われたのは「自分が自分であることの証明」です。
多くの関係の中で、自分が生きていることを知ったくんちゃん。
最初こそ、嫉妬と不安からミライちゃんを受け入れていませんでした。

しかし、ミライちゃんの危機から自分が兄であることを受け入れて、
「くんちゃんは、未来ちゃんのお兄ちゃん!」
と明言し、救い出しました。

 

ここが作品としてはクライマックスですね。
※未来ちゃんと初対面の際、母親に言われた台詞「何かあったら、守ってあげてね」という伏線を回収していますね。

 

このシーンは、それまでの中庭の謎空間で、過去に行ったり未来にいったりとは一線を画した体験です。
それ以来、中庭で不思議な出来事は起こらなくなりますからね。

 

また、父親母親にたいして「好きくない」という発言を何度も言っていましたね。
その後、中庭経験を経て、父親と母親は受け入れていましたが、ミライちゃんを受け入れるのには時間がかかりましたね。

 

あとは、祖父の死亡が最初に流れて、未来ちゃんの誕生も描かれて、というところで「生と死」、そしてその「連鎖」というところが一つ大きなテーマだよなーとも思います。

 

くんちゃんは「成し遂げられなかった思い」を解決する役目

未来のミライというタイトルの通り、ミライちゃんは未来から来ています。
先述の通り、くんちゃんが父親母親の愛情を見失い、自分が不安定になったのは「ミライちゃん」が生まれたからです。

そして、そんな不安定な状態になったくんちゃんは、他の人々の「不安定さ」というか心のトゲみたいな物を取り除いていきます。その結果として、自分の「不安定さ」も解消される…という感じ。

 

このトゲは「成し遂げられなかった思い」ですね。

自転車に乗りたかったことや、遠くへ家出したかった、兄弟と遊んでみたかった、足が不自由でもレースをしたかった…などなど。

それらをクンちゃんが中庭という不思議装置を使って、未来と過去を行き来して、解決するのです。
クンちゃんはあくまでも触媒であって、それぞれの人々の「成し遂げられなかった思い」の解消されるのがこの物語のポイントなのです。

 

この物語はどこの家庭にもある「ありふれた話」

オープニングとエンディングのカメラの移動から、「この物語はどこの家庭にもあるありふれた話」だよーと表現しています。

オープニングでは、街を引きの絵でとったところから、くんちゃんの家にズームインしていきます。

そして、主に中庭と家の中で展開される物語が終わります。

エンディングでは、くんちゃんの家からまたズームアウトして街の絵に移動します。

これって、その家庭の中では大事件だし、くんちゃん個人にとっても大事件だけども、世間一般どこの家庭でも起きていることだ、ということを優しい視点で語っているように思います。

 

くんちゃんの家は普通の家庭に見せかけて…お金持ち

くんちゃんの家にある高級玩具の数々や、都会の真ん中に一軒家を若くして好きなように立てる、フリーで働くお父さんの姿などなど。

実は、くんちゃん一家は「お金持ち」の家です。

日本アニメが今まで題材として描いてきた「一般家庭」「庶民の家庭」ではないのが地味にこの作品の特徴だったりします。

 

細田守監督の作品を見る方法

細田監督の他の映画作品も名作です。

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  • ぼくらのウォーゲーム
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