ジブリの全キャッチコピーを倒置してみた

ジブリの全キャッチコピーを倒置してみた

スタジオジブリ映画の名キャッチコピーを多数手がけた糸井さんの記事を読みました。

魔女の宅急便のキャッチコピー「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」について言及していました。

「『げんきだけれど、私はおちこんでます』というのと、
 『おちこんだりもしたけれど、私はげんきです』とでは、
 ほんとうはあんまり違いはないように思う。
 でも、やっぱり、『私はげんきです』で終わる文が、
 私そのものを元気にしてくれるのだ」
とか、
そういう部分に向けて感想を書いてくださる人が、
とても多かったのです。

ほぼ日刊イトイ新聞

 

なるほど。

文章の順番というのは大事なようです。

「私は元気です」が最後にあることで、元気づけられますもんね。

 

 

だが

 

あえて逆にしてみたらどうなるだろう

 

そんな興味がわきました。

ということで、ジブリの全キャッチコピーを私なりに倒置しました。

 

目次

スタジオジブリ作品のキャッチコピー(前編)

スタジオジブリ作品のキャッチコピー一覧です。

それぞれ倒置してみます。

「少女の愛が奇跡を呼んだ」風の谷のナウシカ

ナウシカのコピー「少女の愛が奇跡を呼んだ」

ナウシカの愛で最後にアレするやつですね。

 

「奇跡を呼んだ、少女の愛」

 

…あれ、割といける気がする

 

「ある日、少女が空から降ってきた…」天空の城ラピュタ

ラピュタのコピー「ある日、少女が空から降ってきた…」

ラピュタのオープニングシーンを象徴するキャッチコピーです。

 

「少女が空から降ってきた…ある日」

 

なんて日だ

 

「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」となりのトトロ

トトロのコピー「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」

へんないきもの=トトロのことですね。

※小ネタですが元々は「もう日本にはいないのです。」というキャッチコピーの予定だったらしいです

 

「たぶん、このへんないきものは、まだ日本にいるのです」

 

途端に自信なくなった

 

「4歳と14歳で、生きようと思った」火垂るの墓

火垂るの墓のコピー 「4歳と14歳で、生きようと思った」

こちらのコピーも元々は、「これしかなかった。七輪ひとつに布団、蚊帳、それに妹と螢。」という予定だったらしいです。

 

「生きようと思った、4歳と14歳」

 

意外と良い

 

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」魔女の宅急便

 今回の記事のもととなったコピー「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」

糸井さんが書いているように、

 

「げんきだけれど、私はおちこんでます」

 

たしかに元気でない

 

「私はワタシと旅にでる。」おもひでぽろぽろ

天才アニメータ近藤喜文監督の作品のコピー「私はワタシと旅にでる。」

どこを倒置するか迷いますね。

 

「ワタシと旅にでるのは私」

 

なんかクオリティ下がった

 

「カッコイイとは、こういうことさ。」紅の豚

 紅の豚のコピー「カッコイイとは、こういうことさ。」

そもそも作品タイトルの「紅の豚」自体がめちゃくちゃセンスあるコピーですよね。

とはいえ、倒置します

 

「こういうことさ、カッコイイとは」

 

なんか上から目線っぽい

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

 

「タヌキだってがんばってるんだよォ」平成狸合戦ぽんぽこ

 ぽんぽこのコピー「タヌキだってがんばってるんだよォ」

高畑勲監督の作品です。フランスあたりで評価が高いらしいです。

 

「がんばってるんよォ、タヌキだって」

 

悪くない。元のコピーがいいと強いです

 

「好きなひとが、できました。」耳をすませば

耳すまのコピー「好きなひとが、できました。」

アラサー社畜には眩しいコピーです。

 

「できました、好きなひとが」

 

できちゃった…?

 

「生きろ。」もののけ姫

もののけ姫のコピー「生きろ。」

お気づきかと思いますが、倒置してみた企画、たいへん苦しくなってきました。

 

そこへ来てまさかの3文字。

 

「生きろ。」

ですよ。

 

I KI RO !!

 

I KI RO !!

 

・ 

 

MU RI !!! 

 

 

すみません

 

私にサンは救えなかったです

 

スタジオジブリ作品のキャッチコピー(後編)

スタジオジブリ作品のキャッチコピー一覧です。疲れたので、仕切り直し。

「家内安全は、世界の願い。」ホーホケキョ となりの山田くん

山田くんのコピー「家内安全は、世界の願い。」

高畑勲監督作品です。前回同様に逆にしてどうなるか確認してみます。

 

「世界の願いは、家内安全」

 

アメリカ映画でありそう。

逆にすると意味不明ですね。

 

「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠しのコピー「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」

日本映画最大の大ヒット作ですね。

 

「不思議の街は、トンネルのむこうに。」

 

おー、これは面白いかも。

不思議の街が「目的」になっていると思いません?

 

「トンネルを抜けたら不思議の街にたどり着いて”しまった”」

という元のコピーに対して、

「不思議の街に行きたいから、トンネルを乗り越えて向こうに行かなきゃ」

という印象を受けます。

 

「猫になっても、いいんじゃないッ?」猫の恩返し

猫の恩返しのコピー「猫になっても、いいんじゃないッ?」

耳をすませばの主人公の月島雫が書いた物語です(裏設定)

 

「いいんじゃないッ? 猫になっても」

 

尻切れトンボな感じ、微妙だ…。

ただ、最後にビックリマークがつくとちょっと印象違います。

「いいんじゃないッ? 猫になっても!!」 

どうでしょうか?

 

「ふたりが暮らした。」ハウルの動く城

ハウルの動く城のコピー 「ふたりが暮らした。」

※これも紅の豚同様に、そもそもタイトルが秀逸で、キャッチコピーみたいなものです。だからこそシンプルなコピーを当てられたのかも知れません。

 

「暮らした、ふたり」

 

意味ありげです

名詞で言い切るとその言葉が強調されますね。
なぜ2人だったのか?ということが気になる。

 

「見えぬものこそ。」ゲド戦記

ゲド戦記のコピー「見えぬものこそ。」

きました。

もののけ姫の「生きろ。」的な試練ですよ。

 

どうしようもない。

 

逆から読むと「そこのもぬえみ」

…違う

ドラクエの復活の呪文か

 

放棄しようとしましたが、圧倒的閃きです。

脳内カイジ状態。

 

「ものこそ、見えぬ」

 

「心」が見えないのは普通。

でも、「物」(物体)こそ実は見えていないのです。

…すごい深そうなコピーになりました

(これが限界)

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

 

「生まれてきてよかった。」崖の上のポニョ

ポニョのコピー「生まれてきてよかった。」

これも良いコピーですよね。記憶に残っている方も多いのでは?

※ちなみに「子どもの頃の約束は、永遠に忘れない。」「半径3m以内に 大切なものは ぜんぶある。」というコピーも後から使われています。

 

「よかった、生まれてきて」

 

圧倒的な「安産」感!!!

 

「人間に見られてはいけない。」借りぐらしのアリエッティ

 アリエッティのコピー「人間に見られてはいけない。」

小人のアリエッティは人間に見られはいけないのです。

※もう一つコピーあります→「それが床下の小人たちの掟だった。」

 

「見られてはいけない、人間に」

 

人間と何かあったのか?と思わせるサスペンス映画っぽい

 

「上を向いて歩こう。」コクリコ坂から

コクリコ坂からのコピー「上を向いて歩こう。」

坂本九さんの名曲のタイトルを使用していますね

 

「歩こう、上を向いて」

 

悪くない

 

「生きねば。」風立ちぬ

風立ちぬのコピー「生きねば。」

 

…きましたよ、また

もののけ姫の「生きろ。」に続いての「生きるシリーズ」

 

企画は死ぬしかないやつ

 

完全降伏

 

サンに続いて、菜穂子も救えませんでした

 

「姫の犯した罪と罰。」かぐや姫の物語

かぐや姫の物語のコピー「姫の犯した罪と罰。」

高畑勲監督の遺作です。コピーは鈴木敏夫さんがつけました(高畑さんは反対したらしい)

 

「罪と罰を姫は犯した」

 

最後が「犯した」で終わると、突然成人向けっぽくなりました

※ごめんなさい

 

「あなたのことが大すき。」思い出のマーニー

思い出のマーニーのコピー「あなたのことが大すき。」

米林監督の作品マーニーです。アナと雪の女王と同時期公開されたダブルヒロインの作品でした。

 

「大すき、あなたのことが」

 

…普通だ

 

…普通すぎる

 

「風立ちぬ」の「生きねば」で終わっておけば良かった…

 

まとめ

よく出来たキャッチコピーというのは順番含めてしっかりと考えられていたのだ、ということがよーく分かりました。

 

ジブリの真面目な記事も書いているので、もしよければどうぞ

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