化物語「ひたぎクラブ」を大暮維人が漫画にした。第1巻の感想(ネタバレ無し)

化物語の大暮維人さんコミカライズ版の第1巻が発売されました。

近年まれに見る、良質なコミカライズ(漫画化)です。

概要は以下のとおり↓

  • 化物語は、西尾維新の物語シリーズ第1段
  • 大暮維人(おおぐれいと)は漫画家。エア・ギアや天上天下で有名
  • 化物語の漫画版は、マガジンで2018年3月より連載中

 

化物語のアニメや小説が好きな人にも「新たな表現の形として」オススメできます。

あと、

「アニメも小説も長いものは見ない。でも、化物語は話題だから気になる」

という方が最初に触れるのにもちょうどよいかな、と。

 

化物語(大暮維人版)漫画版第1巻の感想

化物語(大暮維人版)漫画版の第1巻の感想を書きます。
私は大暮さんの絵も好きです。
しかし、西尾維新信者の側面が強いです。

ということで、化物語をどう調理するのか見てやろう、という上から目線で挑んだのですが

 

・・・まあ悪くない

 

・・・というか、良い

 

・・・あれ、かなり良いんじゃないの

 

というのが正直な感想でした。

 

化物語は、小説版、アニメ版、それぞれの良さがありました。
そして、この漫画版(コミカライズ版)も独自の色があって素敵でした。
※原作原理主義や、アニメ原理主義の人も、是非偏見をなくして読んでいただきたい!

 

アニメと違い、基本モノクロで書かれている漫画です。

圧倒的な画力と細かすぎる描き込みで、読んでいて楽しいです。

化物語漫画版1巻戦場ヶ原ひたぎ

引用元:化物語

ちなみに何が最高って、この画像のクオリティで描かれる、ガハラさんの着替えシーンなんですけどね(画像は載せないっ!!!)

化物語(1)特装版はおすすめしません

同時発売で化物語特装版が発売されましたね。

豪華特装版刊行決定! ■西尾維新書き下ろし短々編「ひたぎディッシュ」収録! ■大暮維人描き下ろし「化“者”語」収録! ■雑誌掲載時カラーをそのまま収録! ■原作小説オマージュの豪華BOX仕様、しかもイラスト描き下ろし! ■豪華ゲスト(真島ヒロ、大久保篤、金田陽介)による特別寄稿「化物画廊」カラーイラストカード付き!

 

 正直いいますと、よっぽどのファンじゃない限りは、買わなくて良いかと…
(すみません、講談社様)

通常版を買うほうがベターですね。
1000円多く払うのであれば、西尾維新さんの別の本か、大暮さんの漫画を買うほうが幸せになれると思います。

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講談社
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原作小説、西尾維新の「化物語」とは?

原作小説である西尾維新の「化物語」についての簡単な説明です。

もとは小説の「化物語」です。

内容としては、妖怪的なもの(怪異)が存在する世界での、少年少女の青春物語です。

 

アニメ化されたことで、一躍大人気に。

シャフトが手がけるハイオクリティな映像が話題に。

※「君の知らない物語 – supercell」をカラオケで聞いた人も多いと思います。

 

さらにさらに、化物語の続編は映画化までされています。

 

…と、メディア展開しまくりで、大人気の化物語です。

オムニバス形式で、複数ヒロインとその内面を題材に、様々な「物語」が語られていきます。

 

化物語の漫画版の第1巻では、小説の最初の話「ひたぎクラブ」が収録されています。

ヒロインの戦場ヶ原ひたぎがメインのお話ですね。

主人公の「阿良々木暦」くんという高校生が、戦場ヶ原ひたぎ、そして妖怪(怪異)に出会って、危機的状況に陥る…みたいな展開です。

 

大暮維人とは

大暮維人さんはエア・ギア、天上天下で有名な漫画家です。
圧倒的な画力が特徴的。セクシーな絵も多いです。
※実は成人向け漫画も手がけてますよ…

 

大暮さん原作の漫画は、設定も独特で、少年心をくすぐる物語です。
人気を博し、アニメ化が何度もされています。

 

しかし!
風呂敷たたまれない作品多すぎぃ、と思っています(個人的感想)

 

アーティスト肌なんだと思います。
多分。
悪気はない。

 

そのため、近年では「原作」がある作品のコミカライズを手がけています。
最近だと、バイオーグ・トリニティという作品を、ウルトラジャンプで、5年に渡り掲載していました。
原作は、舞城王太郎さんというメチャクチャ癖のある作家さんです。

以下、あらすじ。

ヤバい、マジで榎本芙三歩のことが好き過ぎて俺死ぬ
両掌に穴が空き、好きなものを吸い込んで融合できてしまう病気「バイオ・バグ」。あやういバランスで成り立つ世界で、恋心とか青春とかはどうなっちゃうのよ? まさかの二人が描き出すラジカルポップな青春群像劇、開幕なのだぜ。

ちなみに、舞城王太郎さんは西尾維新さんと同じメフィスト賞受賞者です。
※メフィスト賞は、講談社主催の公募文学新人賞です

舞城さんの小説は、ものすごくハマるか、ハマらないか、極端に人を選ぶのですが、一度試しても良い劇薬だと思います。

化物語のコミカライズはこんな人にオススメ(まとめ)

化物語のコミカライズ版はこんな方に、オススメです

  • 物語シリーズが好きな方。アニメを見た方
  • 西尾維新信者 or 大暮維人信者(原作原理主義者を除く)
  • 化物語のアニメを見る気が起きなかったけど興味ある方

 

なお、原作小説同様に、第2巻以降は、

  • 第二話 まよいマイマイ(八九寺 真宵)
  • 第三話 するがモンキー(神原 駿河)
  • 第四話 なでこスネイク(千石 撫子)
  • 第五話 つばさキャット(羽川 翼)

と全員を扱う予定なので、注目です。
※私は撫子が好きです。ラスボス萌え

 

以上、『化物語「ひたぎクラブ」を大暮維人が漫画にした。第1巻のネタバレ感想』というお話でした。
集める価値、あると思います。