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アルパカ
進撃の巨人28巻(最新巻)の私的な感想&考察です。
※単行本派の方向けに、進撃の巨人28巻までのネタバレのみで書いています
目次
進撃の巨人28巻(最新巻)のあらすじと内容まとめ
まずは、物語が複雑すぎるので、進撃の巨人28巻(最新巻)のあらすじと内容をまとめてみます。
とりあえずざっくりいうと、
- 半兵団破壊工作組織「イェーガー派」が誕生
- 料理人のニコロがサシャと恋人同士だったと判明
- エレンとアルミン&ミカサは決裂
- ピクシス司令は降参したふりをして、エレンとジークを巨人に食わせるよう画策中
- ジークは叫びの力で巨人化した兵士たちを使って、リヴァイから逃走を試みる
新たに得た物語上の知識としては、
- ミカサのアッカーマン能力は「宿主を守る」ために組み込まれたプログラムだった
- アルミンの脳は捕食したベルヘルトの影響を大きく受けている(アニに会いに行ったのもそのため)
- ワインには「ジークの脊髄液」が入っていて、飲んだらジークの支配下になる(即効性はない)
など。
進撃の巨人の感想と考察(ネタバレ)
進撃の巨人の感想と考察です(ネタバレあり)。
個人的に気になったトピックをまとめました。
アズマビト家の思惑
マーレの外側には多くの国があります。
その中の一つ、ヒィズル国の中には「アズマビト家」という家系があります。
このアズマビトはおそらく一族が苦しい状況に陥っていて、パラディ島の氷爆石を求めてやってきたのだと思います。
ヒィズル本国に無許可でパラディ島の面々と交渉しているようです。
で、気にのはミカサへの思い。
ミカサの母親が残した「一族の誇り」は忘れないという発言がありました。
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巨人科学の話が今回の巻で出てきましたが、アッカーマン一族に関する話も、誰かの過去話から再度語られる日が来るはず。
カヤの純粋な考えと怒り
カヤの純粋な考えと怒りに狂気を感じつつも、そりゃそうだよなあ、という感想でした。
マーレ国から来たミア(ガビ)達を匿った後、
- なぜ自分の母親は殺されたのか?
- 自分の母親は何も攻撃していないのに、エルディア人というだけで、罰せられるのはなぜか?
とミア(ガビ)たちに質問していました。
今回の話でも、「マーレ人とエルディア人が恋人?」と驚くミア(ガビ)に、「何で駄目なの?」と純粋な質問を投げかけていました。
この辺りは宗教だったり、生まれながらに残っている差別を想起させますね…。
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で、ついにカヤを救ったサシャを殺したのがミア(ガビ)だとバレます。
サシャの父親は許すことを選び、カヤ(とニコロ)は復讐を選びました。

引用元:進撃の巨人28巻
カヤはどこまでも「純粋な考え」を持っているのだな、と分かりますし、自然な反応です。
それ故、サシャ父の「許す」行為が非常に大人で対比されます。
ちなみに、個人的な解釈としては「私が憎くないの?」という質問への答えは、当然「憎い」です。
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ミカサの頭痛は「宿主の護衛を強いられて抵抗を覚えると生じる」
ミカサの頭痛は「宿主の護衛を強いられて抵抗を覚えると生じる」ことが判明しました。
進撃の巨人は昔からネットの人々が「タイムリープ説」を唱えていて、ミカサの頭痛もそのことに関係しているんじゃないか?と言っていましたね。
しかし、今回のエレンの話が答えっぽいですね(まだ情報が他にもあるかもしれませんが)
エレンがミカサに言ったひどい言葉は本音か?
エレンがミカサに言ったひどい言葉は本音でしょうか?
物語の今までのエレンの行動を考えるに「わざとやっている」可能性が非常に高いと思います。
ミカサに嫌われることで、エレンを守りに来なくなることを求めているように感じます。
つまり、遠回りに「ミカサを守るため」なのではないか、と。
この後のエレンの行動は不明ですが、自分ひとりが犠牲になってもいいから「仲間たちを守る」というのがテーマかなと。
夕焼けの日に「お前ら長生きしろよ」と104期生の同期たちに言ったセリフこそが本音であり、目標なのだと思います。
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進撃の巨人を読み解くための重要シーン
進撃の巨人を読み解くための重要シーンだなと私が思ったものを独断と偏見でまとめましたw
森の中とは何か
サシャ父が、自身の娘の敵であるミア(ガビ)を目の前にして語ったシーンがありました。
- サシャは狩人で森の中で生きていた
- 森の中=「殺し、殺されるのが当たり前の世界」
- パラディ島を出た世界=森の外だと思ったが、結局は「森の中」には変わりなかった
という話です。
つまり、森の中とは「あるしゅ暴力的で、発展していない自然な世界」と言えます。
この辺りも世界の歴史と合わせて考えると面白くて、昔は戦争があったけど、今は徐々に戦争が無くなってきている(森の外になっている)とも言えますよね。
で、この進撃の巨人の世界では、どこか一つの国を標的(巨悪扱いに)して、戦い続けています。
この先の、より平和な世界はあるのか?という話ですね。
大人の責任は「子どもたちに罪や憎しみを残さないこと」
サシャ父は進撃の巨人の世界の中で「正しい道」を行く人物です。
彼の発言というのが、進撃の巨人の世界の行き着く先を暗示しているように感じます。
一言で言うと、大人の責任は「子どもたちに罪や憎しみを残さないこと」。

引用元:進撃の巨人28巻

引用元:進撃の巨人28巻
何も知らなかった子供が知っていく
何も知らなかった子供が知っていく、というのがマーレ時代の戦士たち(ライナー達)と、ガビとファルコたちの違いです。
思えば、エレンがマーレ国に潜り込み、ライナーと会話したシーンでも、ファルコが「世界の表と裏」を両面から見ていた描写がありました。
つまり「敵側も自分たちと同じ人間である」ということ。
ミアはサシャを殺した辺りから、退場は確実だと思います。
ちなみにマーレ編の最初が「ファルコ視点」から始まったことを考えると、エレンの代わりがファルコであり、彼が「すべてを知った上でどう動くのか」か一つの物語の大きな展開になりそうです。
エレンの「オレは自由だ」に見る自由論
エレンの発言「オレは自由だ」はどういう意味なのでしょうか?
もともとは壁にとらわれていた状態から壁の外に行けたことが自由かと思われました。
(海を見たのが象徴的なシーンでした)
しかし、現実には、マーレを含む諸外国からは憎まれていて、すぐにでもまた攻め込まれそうな状況。
生まれながらにして、背負う枷がある状態です。
この状況でエレンは、何かを変えるため、自身の判断と責任でマーレ国に飛び出しました。
「オレが何をしようと何を選ぼうとそれはオレの自由意志が選択したものだ」
と発言していますね。
「進撃の巨人」最終話と、自由について(ネタバレ)
「進撃の巨人」最終話のコマが情熱大陸というTV番組で放送されていました。
物語の最後は決まっていて、そこに着地するまでの物語になる、と。
以下、その画像がネタバレであるので注意。
画像は以下のとおりです

情熱大陸
コレは、生まれながらにして「自由だ」という意味かと思います。
エレンたちは生まれながらにして「巨人という力を持っている」「敵とみなされる」ので不自由です。
しかし最後には「生まれながらにして自由に生きられる」人間が生まれた、ということなのかな、と。
先程のエレンの「自由意志」発言は、まだまだ自由を求めているけど、不自由な状況(アルミンが言うように「奴隷」な状態)なのかもなあ、と。
結局ジークとエレンの考えは?
結局ジークとエレンの考えは何なのか?
個人的には、28巻の最後で語られる「子供が生まれないようにする」というジークの思いとエレンの考えは別なのかなと思います。

引用元:進撃の巨人28巻
上記のようにジークは語っていますが「本当は考えが違う」ということは十分にありえます。
例えば「巨人能力を無くす」などエレンは、今いる人々が生きている状態で、成立する方向に向いたいのかな、と。
ちょっと書くの疲れたので、後ほど追記します。
サシャの父の名前はサシャ・ブラウスではないと思います。
サシャ父の名前、指摘されてますが
ここの管理人は気づかないのでしょうか?
とても読み辛いです。