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「10倍速く書ける 超スピード文章術」の感想

「10倍速く書ける 超スピード文章術」の感想・書評です。

自分の文章がなぜ幼稚なのか、それを避けるためには具体的に「どんなルール」を設ければいいのか?

そんなところが本書を読んで一番面白かったところです。

「他人に情報を伝える」ことを仕事にしている方にオススメの一冊でした。

  • 文章が苦手。書いている時間が辛い。メールも企画書もできれば書きたくない
  • 最初の一行を書き出すまでに、ものすごく時間がかかる
  • 文章がうまく伝わらない。
  • しゃべって伝えることはできるのに書き直しを何度も命じられて、いつまで経っても書き終わらない
  • 数千字のレポートは、文字が埋まらなくて苦痛だ。

そんな方は是非どうぞ。

 

形容詞に関する話が具体的で役に立った

「あるルール」に気をつけるだけで、文章は良くなる!

…というのが私にとっての、一番の発見でした。

 

文章の幼稚さの理由は形容詞

自分の書いた文書がなんとなく幼稚で、中身がないと感じることありませんか?

幼稚さの元凶となっているフレーズは「形容詞」です。

形容詞だけを書いても、何に感動したのかが伝わらないのです。

※この視点を知れただけでも、本書を買った価値がありました。

 

形容詞の例としては

  • 「楽しかった」
  • 「うれしかった」
  • 「おもしろかった」

など。

小学生の作文でよく使われますね。

形容詞は、書き手が経験したことを通じて抱いた「感情」や「感動」です。

読み手は書き手の気持ちを追随できません。

 

そこで書くべきは、素材(何に感動したか)だと著者は言います

  • 何が楽しかったのか
  • 何が嬉しかったのか
  • 何が面白かったのか

 

形容詞を使わないと決めることで、素材に意識が行く

形容詞を使って表現しようとすると、言葉を生み出そう、思い出そうとしてしまい、時間がかかります。

そこで「形容詞を使わない」と決めた瞬間に、必然的に「素材に意識が行く」効果があると著者は断言します。

これは目から鱗の発想。

たしかに形容詞を使わないようにすれば、「形容詞」の「中身」(素材)に注目することになります。

 

本書では「すごく寒い」という状況を、形容表現を使わずに表す例が載っていました。

  • 温度計は零下5度を指していた
  • 手袋をしても、手がかじかむくらいだ
  • 窓の外を見ると、軒下から伸びるツララが20センチほどの長さに延びていた

 

明日からすぐに実践できそうなやり方です。慧眼です。

 

素材文章術のやり方

本書いわく、文章で大切なのは「表現」ではなく、文章の「中身」(=素材)です。

素材とは、以下の3つのことを指します。

  1. 独自の事実
  2. エピソード
  3. 数字

 

この「素材」を適切に使えば、文才がなくても文章は書けます。

具体的には以下の順番でやります

  1. 書く目的と読者を定める
  2. 素材を集める
  3. 素材を組み立てる
  4. 一気に書き上げる
  5. 見直す

 

本書のポイントとなる箇所なので詳細は割愛。

是非読んでみてください。

 

参考になった具体例まとめ

参考になった具体例をまとめました。

ダメなコピー例「当社は、とてもいい会社です」

ダメなコピー例として「当社は、とてもいい会社です」というものがあります。

「いい会社」というのは著者いわく「わかったようで、わからない言葉」です。

 

代わりに書くべきものは、具体的な事実です。

  • 5年間、社員が1人もやめていない会社
  • 有給休暇を毎年全員が100%紹介している会社
  • 社長が年度末に金一封をくれる会社

 

魅力的な素材があっても、書き手が抽象的に「表現」してしまうことで、伝わらなくなるのです。

 

書き出しがつまらない文章は読まれる可能性は低い

そもそも文章は読んでもらえないもの、という前提で考えた方が良いです。

多くの人は「情報をほしい」だけです。

決して「文章を読みたがっている」というわけではない。

 

そこで大事なのは「書き出し」です。

ノンフィクション作家の書き出しは参考になります。

深夜特急で有名な沢木耕太郎さんなどがその代表ですね。

著者は「押し付けがましくなく、読んでいて嫌な印象を受けることがない」と絶賛します。

参考になるのは「敗れざる者たち」という書籍だそうな、読んでみたい…

 

「オチ」にこだわらず「まとめ」を書くと読後感が良い

「文章の目的は、読者にどんな読後感を持ってもらうかでもある」と著者は言います。

そのためには、文章の最後に「結論」「まとめ」などを書けば、読後感は損なわれません。

 

順接の接続詞を使わない、逆説の接続詞で展開を生む

接続詞には順接と逆説があります。

  • 順接:だから、また、さらに
  • 逆説:しかし、ただ、ところが

順接は「文章に冗長な印象を与えかねない」ので、出来る限り使わないほうが良いです。

一方で、逆説は「文章が強調されて、リズムが生まれる」効果があるので、多用したほうが良いでしょう。

 

「10倍速く書ける 超スピード文章術」の感想

著者が「おわりに」で述べていることばに共感です。

「文学」と「実用的な文章」の境界を教えてもらえなかったことが、文章への苦手意識に繋がっている…のだと。

 

うまい文章、きれいな文章、表現力豊かな文章。

そういったものに憧れつつも、挫折した私にとって、自分の立ち位置を見直す良い一冊となりました。

折に触れて、再読していきたいです。

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