あるアルパカの知恵

たのしくて、やくにたつ

【エッセンシャル思考】「つねに走り続けているのに、どこにもたどり着けないような気がしないだろうか?」

「エッセンシャル思考」という本を読んでいます、心を揺さぶる言葉だらけです。

 

自分なりに仕事を頑張っています。しかし頑張れば頑張るほどに、何か漠然とした「不安」というか「焦り」のようなものがあります。このままでいいのだろうか、と。

「エッセンシャル思考」に、まさに私の感覚を表す一文がありました。

つねに走り続けているのに、どこにもたどり着けないような気がしないだろうか?

そう、この感覚なんです。どこにもたどり着けないんじゃないか、と。

そんな人生の問題を解決する「本質的だけど、ハードな考え方」がエッセンシャル思考です。 

エッセンシャル思考とは何か

エッセンシャル思考とは何か?書籍の中では、色々な表現がされています。私が気に入った一節はこれ。

エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。

もちろん、少なければいいというものでもない。

自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果をあげるのが、エッセンシャル思考の狙いである。

 

この字面だけ見ると「当たり前のことだよなー」と思ってしまいます。

でも、本当にそれってできている?と自問して見ると、できていない自分に気づきます。

 

例えば、エッセンシャル思考ではない人の口癖にはこんなものがあります。

「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」 

身に覚えがありすぎる!!!

 

一方、エッセンシャル思考の口癖はこんな感じ。

「やると決める」「大事なものはめったにない」「何でもできるが、全部はやらない」

思いませんか?

「そりゃあ、正論はそうでしょう。とはいえ〜(各々の理由)〜があるからできないんですよ!」と。 

仕事のしがらみ、生活の中で続く人間関係、誰かがやらなくてはならない義務、色々なものに囲まれて私たちは生活しています。

でも、本当にそのままでいいのだろうか???

 

直視したくない不都合な現実

ゆっくりと時間をとって、本の中の質問を、真剣に考えて見ました。

  • よく考えずに仕事を引き受け、「何でこんなことやっているんだろう」と不満に思うことはないだろうか
  • 相手の機嫌を損ねないためだけに依頼を引き受けていないだろうか
  • イエスと言うことに慣れすぎて、思考停止していないだろうか
  • 忙しすぎてすり減っていると感じることはないだろうか
  • 働きすぎなのに成果が出なかったり、どうでもいい作業に追われて仕事ができないと感じたことはないだろうか
  • この仕事は、自分が今やれることのなかで一番重要か
  • つねに走り続けているのに、どこにもたどり着けないような気がしないだろうか

 

全部、今の自分のことだ。。。

これって、直視したくない「不都合な現実」ですよね。

正直、読んでいて辛い。

 

このままの人生が続くとどうなるか、リアリティのある体験談が続きます。

仕事がすべてという生き方をするつもりはなかったんです。でも結局、そうなってしまいました。

ちょっとした妥協が、いつのまにか普通になっていきます。もともと月曜の仕事に備えて、日曜の30分間だけをメールやスケジュールの整理にあてていました。それが2時間になり、1日中になりました。

徐々に日常が侵食され、何もかも仕事に呑み込まれていきました(元リーマン・ブラザーズCFOエリン・カラン)

 

オーストラリアのホスピスで看護師をしていたブロニー・ウェアは、死を迎える患者たちが最後に後悔していることを聞き、記録しつづけた。

その結果、もっとも多かった答えは「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった」

 

 

うーん、「何も考えずにこのまま過ごすのはマズイ」のではないか。

そんな風に感じています。

 

 エッセンシャル思考はハードだ

そんな不都合な現実に気づいたところで、どうすればいいのか、と悩みます。

多くの自己啓発書は「心の持ち方」を語り、ビジネス書は「すぐに役立つハック」を語り、スピリチュアルな本は「努力なしに達成できる方法」を語ります。

この「エッセンシャル思考」という本もいわゆる「自己啓発・ビジネス書」という分類なのでしょうが、他の本とは経路が違うなーと感じます。

というのも「効果はあるけど、痛みがあるから覚悟してね」という「ハードな方法」なのです。

 

「体調悪いんですけど、なんとかなりませんか?」と病院で聞いたら「安静にしたら治ります」「薬飲んでおけば治ります」という答えを期待していたのに、「生活習慣が悪いので改善しましょう。好きなもの我慢して、やりたくない運動や筋トレも、やってくださいね」と言われる感じ。

 

3つの考え:選択、ノイズ、トレードオフ

エッセンシャル思考では、3つの考えがベースにあります。

 

  1. 選択:時間とエネルギの使い方は選べる
  2. ノイズ:大半のものは不要である
  3. トレードオフ:何もかもやるのは不可能だ

 

「大半のものは不要だし、何もかもやることは時間的にできない。だから、大事なことだけを選んでやろう」というのが骨子です。

しかし、そこに心理的なハードルがあるはずです。

 

捨てる努力

「何かをやめる(捨てる)」「選ぶ」ことは、実は努力が必要です。

 

捨てるだけなら簡単だろうと思うかもしれません。しかし、「持ち物を100個に絞ってください」と言われて、すぐに部屋の中のものに優先順位をつけられる人はいないと思います。

私はいわゆる転勤族だったので、引っ越しをなんども経験しています。その度に、「捨てることは難しい」と感じます。どれもこれも「必要そう」だから一度は買ったもので、「100%不要なもの」ではありません。

また人間というのは今の自分が持っているものを「大事に思う」という脳のバイアスがあるため「捨てられない」のはある意味正常というか、自然なことなんですね。

 

クローゼットの洋服を「いるもの」と「いらないもの」に分けたとしよう。さて、「いらないもの」を今すぐ捨てる勇気があるだろうか?「やっぱり、もったいない」と感じるのも無理はない。そんなときは、こう考えてみよう。「もしもこれを持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?」

すると、知らず知らずバイアスがかかっていたことに気づくはずだ。捨てるには、努力が必要なのだ。 

 

トレードオフを受け入れる

現実は全て「トレードオフ」です。あちらを選べばこちらが立たず。

  • ドラクエやったらキャラクタのレベルは上がりますが、現実のプレイ時間が減る
  • ブランド品を買えば心理的に満足するが、お金を失う 
  • 高カロリーな美味しいものを食べれば楽しい時間を過ごせるが、太る

 

しかしながら、トレードオフは避けることはできない。受け入れるしかないものなのです。

  • 哲学者のウィリアム・ジェイムズは「自由意志の最初の一歩は、自由意志を信じることだ」と述べた。エッセンシャル思考の最初の一歩は、「選ぶ」ことを選ぶことだ。
  • 選ぶと言う行動は、難しいものだ。何かを選べば、必然的に何かを捨てることになる。手に入ったかもしれない何かをあきらめるということだ。
  • 無意味な雑用を断るだけでなく、魅力的なチャンスを切り捨てることも必要になる。
  • 戦略的ポジションは、別のポジションとのトレードオフなしには維持できない(マイケル・ポーター)
  • 「完璧な答えなど存在しない。あるのはトレードオフだけだ」(経済学者トーマス・ソエル) 
  • トレードオフから目をそむけても、トレードオフから逃れることはできない。
  • エッセンシャル思考の人は、トレードオフを当たり前の現実として受け入れている。そんなものなければいいのに、とは考えない。「何をあきらめなくてはならないか?」と問うかわりに、「何に全力を注ごうか?」と考える。

  

「トレードオフを受け入れる」って結構辛い考えじゃないですか?

本音としては「全て手に入れたい」ですし「何も失いたくない」ですよね。

実は私は学生の頃にこの本を流し読みしています。その時は「諦めなければいけない」「選ばなければいけない」というのは受け入れられない考えでした。

 

とはいえ、人生は有限で、生きていくためには社会に何か対価を支払わなければいけない。

そういった事実に基づくと、「トレードオフ」という考え方は辛いながらも受け入れるしかない、と今は思っています。

 

エッセンシャル思考をどう実践すればいいのか

ということで「不都合な現実を直視する勇気」に基づいて「エッセンシャル思考を実践」していくことが重要です。

長くなってきたので、「具体的な方法」は別記事で!

 

本当は、自分用の本の感想メモとしてまとめていたのですが、この熱は誰かの役に立ちそうだな、と思い記事にしました(笑)

 

色々と書きましたけど、興味を持った方は書籍をどうぞ。私の話は薄めたカルピスなので、原液を飲んだ方が良いですよ〜。

(普段、こういった書籍を読まない人は漫画が読みやすくてオススメです) 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

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マンガでよくわかるエッセンシャル思考

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